スリルも爽快感も味わう吊り橋横断。絶景続きの山岳レース
世界中からフィットネスの最新事情を集めた「WORLD FITNESS NEWS」、今回はフランスの絶景続きの山岳レース『トレイル・デ・パッセレル・デュ・モンテナール』についての話題をお伝えします。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.836・2022年6月23日発売
一度はトライしたい絶景続きのトレランレース
グルノーブルの南25kmの場所にあるモンテナール・アヴィニョネ湖は、1962年にEDF(フランス電力)が建造した人造湖。
牧草地に囲まれる風光明媚なこの場所で、毎年7月にトレランのレース『トレイル・デ・パッセレル・デュ・モンテナール』は開催される。
メイン競技は67kmの「ラ・グランド・クルス」。夜明けとともにスタートし、大きな穴が開いた巨岩「ラ・ピエール・ペルセ」を通り越し、鉱山の採掘場、美しいモンテナール村、ヴェルコール山脈の雄大な風景を目にしながら高低差3500mの難コースを走破していく。
レース後半の目玉は長さ220mと180mの吊り橋横断。橋から45〜85mも下方にあるエメラルドグリーンの湖水を見ながら抱くのは、絶景による爽快感か、それとも強風であおられることによるスリルか。
ぜひ、その真相を確かめてほしい。
Reporter
KIDO MIYUKI /パリ在住歴20年。ウェブマガジン『memorandom.tokyo』で「今夜のワインと明日のパン」を連載中。