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こんなパンを待っていた! 豆でつくられたグルテンフリーの《ZENB ブレッド》
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東京・台場のオフィスビルに、その施設はある。《inゼリー》《inバープロテイン》などで、スポーツ愛好者の支持を集める、森永製菓が運営するトレーニング施設だ。契約したトップアスリートだけが、世界で戦うカラダのためのフルオーダーのサポートを受けることができる。その名は、〈inトレーニングラボ〉。
トレーニングというより、それは禅問答。
「そうかぁ、つまり1匹のマグロが泳ぐのではなく、アジの大群の動きですね!」
繰り返し動きを確認するのは、空手界を牽引し続ける女子「形」の銀メダリスト、清水希容選手。
傍らには、トレーナー・浅井利彰さん、スポーツ栄養士の三好友香さんが付き添う。最先端のトレーニングと栄養の知見で、世界で戦うトップアスリートをサポートしている〈inトレーニングラボ〉。清水選手は、空手界で唯一、このラボのサポートを受けている存在だ。
この日、浅井さんが用意したトレーニングのテーマは、清水選手の課題である“動きの連動性”。空手の動きでは、下半身の回転エネルギーをスムーズに上半身に連動させ、さらにスピードを高めることが求められている。そのため、いったん動きをバラバラに分解したトレーニングを用意したのだという。
「苦手なことを克服してゆく内容でした。それが“アジの大群”です(笑)。空手の練習に持ち帰れるので、すごく大切なトレーニングでした」(清水選手)
すべてのトレーニングは、空手のため。浅井さんは、清水選手の“気づき”をサポートしている。オフに対する意識も、ラボに通うことで変化した。
「それまでは、オフを取っていませんでした。でも、“休むことも練習”と言われ、週に1日休めるようになりました。休むことは恐怖でしかなかったのですが、パフォーマンスが上がることを身に染みて実感しました」
試合に集中するあまり、合間の補食が疎かになりがちなのも、清水選手の課題だ。
「どのタイミングで、固形物を摂るか。ゼリーはいつがいいか。今は、ラボのスポーツ栄養士さんが一緒に考えてくれます。それなしでは、試合を運べません(笑)」
清水選手の課題に応じたトレーニングを準備し、食事も含めたトータルなケアを、清水選手の個性に応じて提供する。〈inトレーニングラボ〉は、さらなる高みを目指す選手だけがアクセスできる、究極のアスリートファーストなのである。
取材・文/大田原透 撮影/小川朋央