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筋トレは3つの「動きの面」に分解できる

キネシオロジー(運動機能学) 筋トレ知識 ストレングス学園

カラダ作りに関する知識を深める「ストレングス学園」。第26回からは、キネシオロジー(運動機能学)のパートに入る。まずは動きの基本面のなかでも「矢状面」について。

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問1. 「矢状面」の動きを正しく説明しているものを選べ

  1. 人体を左右に分ける面
  2. 人体を前後に分ける面
  3. 人体を上下に分ける面

    私たち人間は普段3D(三次元)の空間に生きている。物体の次元は縦・横・奥行きで表すが、人体の動きは「矢状面」「前額面」「水平面」と呼ばれる3つの基本面を用いて説明ができる。

    動きの基本面に沿って人体の動き(関節の動き)を捉えると、日常生活の動作やエクササイズ中の動きを正しく理解したり、分析したりするのに役に立つ。

    実際の関節の動きは一つの基本面に沿ってのみ動くのではなく、2つ以上の面を組み合わせて複雑に動いているのだが、今回はこの基本面の中から矢状面(しじょうめん)を解説していこう。

    矢状面とは、頭の上から鼻、へそ、足裏とカラダの正中に沿ってに貫き、人体を左右に分ける面。関節の動きとしては、次の問いで説明する「屈曲」と「伸展」がこの面に沿って生じる。動作を正確に把握するには、それぞれの動きをカラダの横から見るとわかりやすい。

    キネシオロジー(運動機能学) 筋トレ知識 ストレングス学園

    図1/肘関節の屈曲・伸展。肘を曲げ伸ばす動作。図2/肩関節屈曲・伸展。腕を挙上する動作。図3/腰椎の椎間関節における屈曲・伸展。おじぎの動作もこれ。

    問2. 矢状面の動きとして誤っているものは次のうちどれ?

    1. 屈曲
    2. 側屈
    3. 伸展

      矢状面では「屈曲」と「伸展」の動きが生じる。よって誤りは側屈。屈曲とは、隣り合う2つの骨のなす角度が、より小さくなる動きのこと。肘関節を例に挙げると、肘を曲げる動作によって前腕の骨(尺骨・橈骨)と、上腕骨が近づいて関節の角度が小さくなる。これが屈曲の動きだ。

      一方で伸展は、隣り合う2つの骨のなす角度が大きくなる動きであり、肘を伸ばす動作がこれにあたる(上イラストの図1)。肩関節では両手をカラダの横に下ろした状態から“前ならえ”のように前方を通り、挙上する軌道が屈曲。

      同じ軌道を通り、カラダの真横よりも後ろに腕を上げた状態が伸展となる(上イラストの図2)。肩関節屈曲の参考可動域は0〜180度、伸展は0〜60度。伸展状態がこの数値を超えることを過伸展という。

      問3. 矢状面の動きのエクササイズはどれ?

      1. アームカール
      2. ラットプルダウン
      3. フライ

        上の図にある屈曲・伸展の動きを確認すると、エクササイズをイメージしやすい。たとえばカラダの横に下ろした手にダンベルを持ち、手の甲を後ろに向けた状態で図1のように肘を曲げれば上腕二頭筋を鍛えるアームカール

        ダンベルを握った手の甲を前方に向け、カラダの真横から肩の高さまで上げれば三角筋の前部を鍛えるフロントレイズ

        膝を立てて仰向けになり、図3のように腰椎を起点に上体を起こせば腹筋を鍛えるクランチになる。それぞれの動きをよく観察すると、矢状面に対して垂直に走る横の軸(前額軸)を中心に動作が起きていることがわかる。

        つまり矢状面の動作=前額軸の動作となり、このように面や軸で動きを捉えるとリハビリやコンディショニングに役立つ。

        取材・文/黒澤祐美 イラストレーション/モリタクマ 監修/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ代表)

        初出『Tarzan』No.833・2022年5月12日発売

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