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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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カッコいいデザインの道具を見ただけでは、想像が付かないこのスポーツは、「コーンホール」と呼ばれる競技。ボードの穴にビーンバッグを入れるというシンプルなスポーツで、アメリカにはプロ選手が存在するほど人気だという。日本コーンホール協会会長の日澤準弥さんにコーンホールの魅力を聞いてみた。
日澤準弥さん
ひざわ・じゅんや/日本コーンホール協会会長。横浜バーベキュー協会(日本バーベキュー協会公認)所属。
「コーンホールは、1800年代にアメリカのケンタッキー州で誕生したと言われているスポーツです。穴の空いた板にビーンバッグを投げ入れて点数を競います」(日澤準弥さん)
アメリカでは、古くから親しまれているコーンホール。その人気は凄まじく、プロ選手が存在したり、各地の大会などもテレビ放映されているという。日澤さんがこのスポーツに出会ったのは、アメリカのメンフィスを訪れた2010年のことだ。
「僕は、横浜バーベキュー協会にも所属しているのですが、2010年にメンフィスで行われたワールドバーベキューコンテストを見に行きました。その時に、たまたま目にしたのがコーンホールです。コンテストの余興的な感じで現地の人たちが遊んでいて、当時は今ほど興味を持っていませんでした。
数年後に日本でバーベキューの合間に遊べるものを探していて、コーンホールを思い出したんです。最初は道具が無いので、インターネットで調べて自作しました(笑)。自分や仲間とやってみて、シンプルなんだけどすぐにハマってしまったんです。
このスポーツを日本で流行らせたい、と思って協会を立ち上げ、道具をアメリカから輸入し、認知度を高める活動をしています」(日澤準弥さん)
お互いに同じ側のボードの両端に立ち、対面したボードの上部にある穴に向かって、交互にビーンバッグを投げ入れる。4投毎に反対側のボードに移動する。
ボード上に乗ったら1点、ホールに入ったら3点が加点され、相手のバッグを入れると相手側から1点減点できる。これにラウンド中に両者が獲得した得点差を加え、先行して21点取ったほうが勝利。1対1の個人戦やチーム戦もあり。
「ボードと選手の距離は8m23cmで、穴の直径は約15cmです。ボードの上を滑るように投げたり、直接穴に入れたりしますが、アメリカのプロたちはほとんど外さないんですよ」(日澤準弥さん)
1対1でもチーム戦でもOK
各プレイヤー、もしくは各チームは交互にビーンバッグを投げる
投げる距離は8m23cm
ボードに乗ったら1点、ホールに入ったら3点
相手のバッグを入れたら相手側が1点減点
「基本的にボードとビーンバッグがあればプレイできます。でも、今のところどちらも日本には売っていないんです。僕もつい最近このボードをアメリカのコーンホールメーカーから直接輸入して手に入れました。アメリカコーンホールリーグの認定ボードで、大会に使用されるものと同じです。
ビーンバッグは一個450gで、大会では認定されたものでないと使用できません。昔は、本物の乾燥コーンが入っていたんですが、現在はプラスチックの粒が入っているんですよ」(日澤準弥さん)
ご覧の通り、ボードもビーンバッグもカラフルだ。カフェやバーのインテリアにも使えそうなほどのカッコいいデザインなので、ファッション的にも注目されるだろう。ちなみに、ボードは約680ドル、ビーンバッグは4個セットで60〜130ドルくらい(送料は別途)だそう。
「ルールがシンプルなので、誰でもプレイできるんです。子供たちに教えると延々と遊んでますね。大人でも最初は、遊び半分ですが、すぐに本気になってしまいます(笑)。
投げ方のコツとしては、ビーンバッグが空中で平らになるように投げます。フォームと力加減が大事で、慣れてくると狙った場所に投げられるようになります。
プロの対戦では、一投毎に穴に入れるのが当たり前のレベルになるので、かなりの集中力が必要です。ちなみに、あえて穴の近くにビーンバッグが留まるように投げて、相手の投擲をブロックする戦略もあるんです」(日澤準弥さん)
投げ方は下手投げが基本。右利きの場合は、空中でビーンバッグが水平になるように、バッグを緩やかに時計回転させるイメージで。
「学校行事や地域のレクリエーションなど、様々な場所でプレイできるので、まずは、日本コーンホール協会のフェイスブックから問い合わせください。道具のレンタルとレクチャーをします」(日澤準弥さん)
公式フェイスブックでは、日本では貴重なコーンホール情報が随時アップされている。また、コロナ禍の状況からヴァーチャルコーンホールなるものもスタート。こちらでは、アプリを通じて世界のコーンホールプレイヤーの対戦動画や対戦結果が見られる。
公式の大会会場は室内だが、もちろん屋外のバーベキュー会場でプレイしたら、盛り上がること間違いなしのスポーツだ。ちなみに公式フェイスブックからは、日本コーンホール協会公認のTシャツやパーカーなども購入できる。
取材・文/菅野茂雄 写真/山本嵩