漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
秋といえば何が思い浮かびますか?
スポーツの秋、食欲の秋、いろんな秋がありますが漢方的には「便秘の秋」です。なんとも不名誉な秋ですが、知っていれば対策のしようがあるというものですので前向きに。
3日以上でない、コロコロ便、細い便、便排後もスッキリしない…などこれら全て便秘の一種です。便秘の人、便秘ぎみの人、過去に便秘を経験したことがある人、 どれかには当てはまりませんか?
便秘は誰にでも起こり得ます。原因として多いのが
- 筋力の低下
- 食事量・食物繊維量の不足
- 便意の我慢
- 慢性的なストレス
などですが、これに「秋の性質」が拍車をかけます。秋は乾燥の季節。そして春夏に活発だった動きがだんだんと穏やかになってくる季節でもあります。
こうした秋の性質は肌や肺を通じてカラダに伝わります。普段から便秘の要因を抱えている人はさらに便がコロコロになって出しにくくなります。
漢方には便秘薬がいくつかありますが、こんな時におすすめなのがコロコロ便に潤いを与えて便秘を解消する「麻子仁丸(ましにんがん)」です。麻子仁とは麻の種です。ヘンプシードと聞けばピンとくる方も多いのではないでしょうか。七味唐辛子にも入っていますね。
元来、種子類には油分が多く含まれ、これに便通を促す効果があります。食物繊維が豊富なのもいいですね。秋の便秘対策として食事やおやつにナッツを取り入れてみるのも手軽でいいですね。
そしてなんといってもお風呂です。便秘の方の大半は入浴の習慣がありません。シャワーだけで済ませず、カラダを深部まで温めることも便秘解消には大事です。
もちろん、主たる原因のケアもお忘れなく。
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