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骨の役割、5つ全部わかる?:深めろ筋トレ知識!! ストレングス学園 vol.12

カラダ作りに関する知識を深める「ストレングス学園」。第12回は、筋肉とともにカラダを支える「骨」の働きについて学ぶ。

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問1. 骨の役割として、次のうち誤っているものを選べ

  1. 脳や内臓などを保護する。
  2. ミネラルを貯蔵する。
  3. 血液細胞を形成する。
  4. カルシウムを産生する。

豆粒ほどの小さな骨から40cmほどの長さがある骨まで、大小さまざまな206個の骨で人体は構成されている。そんな骨の役割は、大きく分けて5つある。

もっとも基本的なものは、筋肉とともにカラダを支える「支持作用」だ。ビルが鉄骨の骨組みで支えられているように、人体も骨格という骨組みで支えられているおかげで立つ・座るといった姿勢が常にキープできている。

2つ目は脳や内臓の「保護作用」。頭蓋骨はヘルメットのように脳を、胸骨と肋骨は肺や心臓を、背骨は脳からつながる神経の束(脊髄)を、そして骨盤は生殖器をと、それぞれ重要かつやわらかな器官を衝撃などから守る役目がある。

3つ目の働きは「運動の起点」。骨に付着した腱や筋が収縮・伸張することで、関節を支点に運動が行われる。扉を開ける、一歩踏み出すなどの大きな動きはそれぞれ、肩甲骨と股関節が起点となる。

4つ目は、カルシウムを貯め込む「貯蔵作用」。カルシウムは、神経系の情報伝達や筋肉の収縮、怪我をした際に傷口を固める血液の凝固などに必要な物質であり、血液中のカルシウムが少なくなると、骨に蓄えられたカルシウムが血液中に放出される仕組みになっている。貯蔵はするが産生はしない。つまり問いの答えは4のカルシウムの産生となる。

そしてラストの役割が赤血球・白血球・血小板を作る「造血作用」。体内で低酸素状態が感知されると、赤血球産生を制御するホルモンであるエリスロポエチンが腎臓から分泌され、骨髄中の造血幹細胞に働いて赤血球が産生される。

問2. 筋力トレーニングによって促進するものは次のうちどれ?

  1. 骨肥大
  2. 骨形成
  3. 骨吸収

骨格は硬い鉄骨のようにカラダを支持・保護しているが、そんな骨も実は1年間に約5分の1が新しく入れ替わっている。仕組みはこう。

血液中のカルシウムが不足すると、血液中で「破骨細胞」が活性化し、酸や酵素で古くなった骨を溶かして壊す。このとき溶け出したカルシウムとリン酸は破骨細胞に取り込まれ(骨吸収)、これらが近くの毛細血管に運ばれることで、血液中のカルシウム濃度が上がる

濃度が基準値を超えると甲状腺から破骨細胞の働きを抑える物質が分泌され、骨の吸収がおさまる。そして骨を作る骨芽細胞によって骨が修復されるというわけだ。

このように我々人間のカラダでは、骨の吸収と形成が繰り返され、日々少しずつ新しい骨に入れ替わっている。

深めろ筋トレ知識!! ストレングス学園
破骨細胞によって古い骨が壊されると(骨吸収)、骨芽細胞によって新しい骨が作られる(骨形成)。このように骨は骨吸収と骨形成を繰り返し、見えないところで絶えず入れ替わっている。

では、どのように骨を強化すべきか。骨形成を促進するといわれているのが、筋力トレーニングだ。運動により刺激を受けた骨は太くなり、骨量が上がることがわかっている。しかし、加齢とともに骨吸収の量が骨形成の量を大きく上回るようになると、骨粗鬆症になる可能性が高くなる。

骨の成長には運動が欠かせないというわけだ。

取材・文/黒澤祐美  イラストレーション/モリタクマ 監修/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ代表)

初出『Tarzan』No.819・2021年9月22日発売

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