漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
朝晩はぐっと気温が下がり、秋の気配を感じるようになりました。
二十四節気は白露。冷たい空気が植物の葉先に露を作る様子を表していますが、肺をつたって私たちのカラダにも季節の変化を知らせます。
さてこの肺ですが、漢方ではまさに秋に意識すべき五臓です。漢方でいうところの肺は解剖学的な臓器としての肺だけでなく、以下のような役割も含めて考えます。
- 呼吸
- 皮膚にハリ、潤いを届ける
- ウイルス、菌、アレルゲンなどから身を衛る
馴染みがないと違和感があるかもしれませんが、漢方の目線では肌美容と風邪対策は実は同じベクトルです。外敵からの最初のバリアと考えれば、肺も肌もそして大腸も、全て同じ肺系に属するというのは理解しやすいですよね。
そんな肺系バリアを強化する鍵は「潤い」です。カサカサ乾燥の肌より、潤った肌の方が外からの異物に対してバリア機能が高いです。
乾燥の時期だから肌が粉吹いて…という状態は、ゲート全開で風邪のウイルスに「どうぞ私のカラダに侵入してください」と言っているようなもの。本格的な乾燥シーズンが来る前に、潤いを保持した肌を整えておきましょう。
未病を治すのが漢方です。
ちなみにお通じがカチカチ・コロコロ状態なのも、便秘だったりするのも、この肺系のSOSサインです。
美肌も風邪対策も腸活から!
秋は「潤い」を意識していきましょう。
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