漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
台風の季節がやってきました。
いざという時のために避難用の持ち物を準備したり食料を備蓄したり、備えている方も多いと思います。では台風の接近で決まって体調を崩すタイプの方、体調管理に関しては何か準備をしていますか?
台風などの低気圧によって体調不良になるのは、水巡りの悪い体質が原因です。これは変えることができるものです。
頭痛、吐き気、気分が鬱々とするなど、様々な全身症状も水分代謝をポイントにケアすると上手く解消できることが多いです。
低気圧と湿気に効果的な漢方薬4選。
今回は台風接近でも体調を崩さないカラダになるための漢方処方を4つ、ご紹介したいと思います。
- 頭痛、吐き気などに困ったら→五苓散
- 食欲不振があるなら→六君子湯
- 疲れが取れないなら→補中益気湯
- 夏バテをこじらせていたら→清暑益気湯
五苓散は体質改善にもいいですが、頭痛や吐き気など、すぐに何とかしたい症状にも有効です。低気圧に敏感な人はとりあえず備えておくと便利ですよ。
そして困った症状が出る「体質」そのものを変えるには、胃腸からやるのが近道ということを覚えておきましょう。漢方に馴染みがないと意外に感じるかもしれませんが、低気圧、湿気、胃腸は要注意の関係です。冷たいものをよくとるなど胃腸に負担のかかる飲食は、胃腸の機能を低下させて低気圧に弱いカラダを作ります。
六君子湯、補中益気湯、清暑益気湯は胃腸ケアをしながら体質を変えてくれる処方です。どこから始めても間違いではありません。普段の体調を振り返りながら、より自分に適したものを選んでみてください。
もちろん、低気圧に敏感な体質を作ってしまう習慣が何なのか、振り返ることも大事ですよ~。
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