ドイツ生まれのベビー用品ブランド〈サイベックス〉から、ベビーカーを利用しながらの運動を提案する新シリーズ「SPORTSコレクション」として《AVI(アヴィ)》《ZENO(ゼノ)》の2モデルが発売された。
運動やワークアウトの習慣があるママ、パパがそのライフスタイルを変えることなく、育児中でもスポーツを楽しめるように考案されたシリーズで、通常のベビーカーと異なり、高い強度と低振動設計で子どもを乗せたままでも安心してランニングができるというもの。
既に欧米では育児中でも、ベビーカーに乗せて子どもの様子を見ながらカラダを動かす新しい運動スタイル「バギーラン」は、エクササイズ好きな夫婦の支持が高まっているとのこと。
子どもの対象年齢は一人すわりができる生後6か月頃から4歳頃まで、ランニングをするのであれば生後9か月以降となる。
《AVI(アヴィ)》
AVIは、軽量なアルミフレームと空気充填式タイヤ、リアサスペンションも装備した使い回しの良さで、いわばバギーラン入門機ともいえる。子どもがある程度成長してから切り替える2台目、セカンドベビーカーとしてもうってつけだ。
《ZENO(ゼノ)》
ZENOはより運動のバリエーションが広がる設計で、オプションのランニング用キットを使えば、ハンズフリーランニングなどより“攻めた”ランニングも可能。バイク用キットならバイクトレーラーとして使えるし、日本未発売だがスキー用キットもあるなどカスタム出来るのが特長だ。
安全性と機能性設計はもちろん、意匠面でも評価は高く、AVI、ZENOともに国際的に権威のあるデザイン賞『Red Dot Design Award』を今年獲得している。
サイベックスが出産後の運動事情について、子どもが生まれる前に運動習慣のあった生後6か月~4歳の子どもを持つママ500名を対象にインターネットで調査したところ、その約9割が出産後は運動時間が減ったと回答。
その理由の中には、子どもがいながらにして運動をすることに罪悪感を感じているという意見も目立っていたという。
大人が愛着をもち、楽しんで使用できるベビー用品の開発を信条とする同社の創業者マーティン・ポスは元アスリートであり、自身も子どもをもつ親である。「親がアクティブに、自由にスポーツを続けられることが、幸せな生活の実現につながる」と考え発案されたのが、走るベビーカーというわけだ。
乳幼児を乗せ慎重に走るので地面反力を一番受けるカラダの芯を意識するスロージョギング、もしくはタイヤ引きならぬ高負荷ランニングとトレーニー的発想も良し。単純に子どものはじめての走り体験としてもアリ。
子どもがいるから出来ないではなく、子どもがいるから出来るランが見つかる。
そのきっかけとなるベビーカーとは、大人が子どもを外に連れ出すものではなく、子どもが大人を外に連れ出してくれる乗り物ともいえる。