漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
女性の美しさや健康は、血の巡りと切っても切り離せない深い関わりがあります。「いい血の巡り」とは流れている血そのものが充実していることと、巡らせるための力が充実していることの両方が必要です。
私も流れる血と巡らせる力を完備した血流美人を目指して日々を過ごしております。
が、そんな中で最近ふと気になったことが。
血になるもの、巡らせる力になるものを積極的に食べているのに、いまいち身になっていない? しかも食べるほど疲れるような??
原因に心当たりが。湿気です。漢方では胃腸は湿気に弱い場所とされ、あらゆる不調においてここを立て直すのは基本中の基本です。
漢方相談では「妊活」でご相談に来られる方も多いのですが、まずは胃腸を整えることから始めるという例は多いです。
胃腸が機能ダウンしていては、いい食事も、お薬だって、その目的を充分に果たせぬままただ通り抜けて排泄されてしまうだけ。血流美人のあるべき姿ではありません。
胃腸を元気にする養生法は
- 冷たい飲食と甘いものを避けること
- お腹がすく時間をしっかりと作ること
この二点です。
胃腸の機能をさらに低下させる冷たいものと甘いものを一旦ストップして、弱った胃腸に充分な回復の時間を与えるのが目的です。お金もかからないし、簡単にできて効果は抜群。
でもこれを知らずに「栄養のあるものをもっと食べよう」とか、「夏バテだろうから冷たいもので熱を取ってみよう」と方針を間違えると悪化の一途をたどることにも!
湿気はクセモノです。生き物の基本器官である消化器の機能をダウンさせ、いろんな困った症状を引き起こします。
ついおやつを食べてしまう、午後は眠くてポンコツ、夕方はエネルギー切れで動けない、何をするにも「頑張る」必要がある、気力を振り絞りすぎてもう無気力、変に痩せたり、逆に太ったりする、ホルモンバランスがととのわない、etc…。
長引けば不妊や不育の体質まで生んでしまうのも肌感覚でお分かりいただけるのではないでしょうか。
消化器官は生き物にとって基本的で重要な器官です。湿気の高い今は特に、おろそかにせずケアしていきましょう。
胃腸美人が夏の美容と健康を制す!です。
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