漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
シミっていやですね。
顔の目立つ位置にできたりすると憂鬱になりますし、顔じゃなくても「老化の象徴ここにあり!」みたいな独特の存在感に気持ちが負けそうになります。
このままではいけない!
漢方的視点でのシミ対策、よく知って実践してみましょう。
巡りを促す代表格。
シミに用いられる漢方薬がひとつではないことを前置きしつつ、その代表格ともいうべき処方をまずはご紹介。
「桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)」がそれです。停滞している血の巡りを動かす桂枝茯苓丸に、美肌の妙薬として知られるヨクイニン(ハトムギともいいます)を加えた処方です。
ここで注目すべきは、”停滞している血の巡りを動かす”という作用です。シミは血の巡りが悪くなることで出来やすくなります。
具体的に血の巡りが悪い方とは、例えばこんな方です。
- 強い痛みがある(生理痛、腰痛、肩痛)
- 静脈瘤がある
- ガッチリ体型で脂質異常症
など。
日差しやケガの痕がシミのもとじゃないの? と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、それらはきっかけであり、カラダの中でこのきっかけたちを適切に処理できるか否かがシミになるかの分かれ道です。
“停滞している血の巡りを動かす”には個人の体質に合わせたやり方を選ぶ必要があり、一般論を強行しても必ずしもいい成果は得られません。
停滞の原因が「血の不足」の人に対して、血を動かす先述の処方をいきなり用いるのは不適切だということです。「血の不足」が原因なら、まずは血を補うこと。
その際、食べたものから血を作り出す消化器の力は足りているか、冷えて体の機能が落ちていないか、血を蓄える機能がストレスにやられていないかなど、自分はどこにフォーカスすべきかを探っていきましょう。
毎日何気なく飲んでいる氷入りのアイスコーヒーを温かいものに変えるだけでも、消化器の負担と冷えを減らせますから、血の巡りは変わってきます。
美容の大敵シミも、見方を変えればカラダからのサイン! 巡り美人になってシミを恐れないカラダを手に入れてください。
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