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G-SHOCK初のスマートウォッチ。プロ&編集者が語る5つのポイント

G-SHOCK初のスマートウォッチ誕生! 走って鍛えて、驚いた! 《G-SQUAD PRO GSW-H1000》、その5つの画期的なポイントとは? その新しい機能を徹底紹介する座談会に注目。

最新ギアには目のない2人がとことんテスト。その実力は?

試した人
最新ギアに目のない2人
左:牧野仁(まきの・ひとし)/多くのランナーを完走に導いてきた“マラソン完走請負人”。パーソナルトレーナーとしても活躍。ギアに詳しい。右:神津文人(こうづ・ふみひと)/ライター。元モノ系雑誌の編集者。趣味は柔術、楽しむ程度のランニングと筋トレ。シューズとギアが好き。

牧野 細かな機能の話の前にG-SHOCK初のWear OS by Google搭載スマートウオッチということにテンションが上がりますよね。耐衝撃構造20気圧防水、この面構えでスマートウオッチなわけですから。

神津 ディスプレイのタッチ操作のスムーズさ、光学式の心拍センサーやマイクの搭載も、他のスマートウオッチと比べて特別ということではないですけど、耐衝撃+20気圧防水が前提にあると、そんなことが可能なのかと驚かされます。

牧野 樹脂ベゼルがあるおかげで、間違ってディスプレイに触れてしまうことがほとんどないのも良かったです。他社のスマートウオッチを使っていて、知らない間に触ってしまって画面が変わっていたことがあったので(笑)。

スポーツ、トレーニング、アクティビティまで幅広いシーンに対応するスマートウオッチ!

G-SQUAD PRO GSW-H1000

 《G-SQUAD PRO GSW-H1000》
左から GSW-H1000-1JR/GSW-H1000-1AJR/GSW-H1000-1A4JR 各88,000円。

GPS機能、心拍数を測定できる光学式センサーのほか、方位・高度/気圧などを計測可能なセンサー、ジャイロセンサー、加速度センサーを搭載。アクティビティ中の活動状況をリアルタイムに計測してくれる。

上中下の3段で表示されるディスプレイは、シーンや好みに応じてカスタマイズが可能。G-SHOCK独自の耐衝撃構造と、防水仕様のマイク、充電端子を採用。これだけの多機能で耐衝撃+20気圧防水を実現しているスマートウオッチは、唯一無二だ。

ポイント① アイコンを回転できるタッチパネル機能で『CASIO’s APPS』へクイックアクセス!

アイコンを回転して『CASIO’s APPS』へクイックアクセス
画面の外周部をスワイプすると、画面中央のアイコンが切り替わる。多機能モデルでありながら操作に迷わない。

神津 具体的な機能の話ですが、右下のボタンからアクセスできる『CASIO’s APPS』は、便利でした。

クイックアクセスのボタン

画面の外周部をクルクルとスワイプするだけで、さまざまな機能が探し出せて、使っていてあの機能ってどこからアクセスするんだっけ?って迷うことがありませんでした。

『CASIO’s APPS』は15のアクティビティと24の屋内ワークアウトに対応!

ポイント② やりたいスポーツ、トレーニングのデータを逃さない。15のアクティビティと24の屋内ワークアウト計測!

牧野 スワイプだけじゃなくボタン操作でも呼び出せたり、気が利いていますよね。そして『ターザン』読者的にはスポーツ計測の充実度もポイントでしょう。対応しているアクティビティは15種類。それぞれのシーンで計測したい基本的なデータを十分に網羅しているので、マルチにアクティビティを楽しんでいる人ほど、その恩恵を受けられそうです。

『CASIO’s APPS』が対応するワークアウト、アクティビティ一覧
海系のアクティビティならタイドグラフ、山系なら高度や気圧を表示できる。筋トレ種目では、セット数・回数・重量・レスト時間を設定、取り組んだメニューのログを残せる。

ポイント③ 光学センサーなどマルチセンサー搭載、気になる心拍測定機能が充実!

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ランニング中の心拍ゾーンを示したグラフ
ランニング中の心拍ゾーンを示したグラフ。カラー表示でわかりやすい。

アクティビティ中の心拍数の推移を表示した画面
アクティビティ中の心拍数の推移を表示した画面。変化の波を視覚で捉えられる。

24時間の心拍数変化の軌跡のグラフ
24時間の心拍数変化の軌跡をグラフで確認可能。運動時、安静時の違いが一目瞭然。

心拍数の表示
心拍数を常時表示することも可能。階段の上り下りでの心拍数変化も確認できる。

ポイント④ スマホアプリ『G-SHOCK MOVE』でログの保存、分析にも抜かりなし!

神津 牧野さんにはどうしても聞いておきたい質問ですが、《GSW-H1000》はランニングウオッチとしてはどうでしたか?

牧野 ペースや距離はもちろんですが、心拍数ピッチ高低差も計測でき、スマホアプリの『G-SHOCK MOVE(iOSAndroid)』にログが残せるので十分かなと思います。多彩な機能と耐衝撃+防水とのトレードオフで、サイズが大きいという面がありますが、そこは好みでしょう。

『G-SHOCK  MOVE』
左は屋内ワークアウトで、スクワットとプッシュアップをした際の履歴。鍛えた部位を人型のアイコンで確認でき、消費カロリーも算出される。右はランニングのログ。ペース、距離などはもちろん、各心拍ゾーンの滞在時間や移動軌跡も確認できる。最速記録などのデータも残る。

それから、もしランニングウオッチとしての利用を考えているのなら、別売りになってしまいますが、対応のモーションセンサー(CMT-S20R-AS/14,080円)と、それと連携した無料のスマホアプリ『Runmetrix』を活用してほしいですね。

これがあると体幹の傾き骨盤の回転上下動着地衝撃といったデータが取れ、フォームの分析もしてくれるんです。しかも、上下動などをランニング中に手元で確認できるようになるので、かなり便利です!

ポイント⑤ GPSを搭載。現在地や移動軌跡はもちろん、Googleマップ™も利用可能!

神津 《GSW-H1000》のポテンシャルを余すところなく引き出すということですね。僕がランニング時に使って感じたのは、「みちびき」に対応しているからか、GPSの捕捉がすごく早いこと。走り出すときにGPS捕捉に時間がかかると、せっかく出したやる気が萎んでしまうタイプなので、とても助かりました(笑)。『G-SHOCK MOVE』は、筋トレのログも残せて、これもモチベーション維持に繫がります。

牧野 モノクロ液晶とカラー液晶を重ねた二重構造ディスプレイもユニークですよね。地図やグラフはカラー液晶で、時刻などの常時表示はモノクロといった具合に使い分けられていて、視認性にとても優れています。

神津 地図はもちろんカラーが見やすいですけど、アクティビティ中の数値はモノクロの方が認識しやすかったりしますもんね。

牧野 地図の話になったので、改めて触れておきますが、Wear OS by Google搭載なので、Google マップ™Google フィット™が利用できますし、メールや電話着信の通知もしてくれるので、ビジネスシーンでも困らない。24時間、カラダのデータを記録しておきたい人には特に嬉しいポイントかなと思います。

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移動軌跡
移動軌跡を確認可能。アクティビティをした際はもちろん、旅先でも楽しめそう。

現在地の確認
『CASIO’s APPS』からMAPを選択すれば、スピーディに現在地を時計上で確認できる。

Googleマップ™を使ったナビ
Googleマップ™を使って、ナビを利用することも。スマートウオッチならではの機能。

神津 本当によくこの多機能で、耐衝撃+20気圧防水を実現できましたよね! 凄いなぁ。

試してみて…
牧野さん

「ランナーの皆さんには、ぜひモーションセンサーと組み合わせて使ってほしいスマートウオッチ。特にマルチにスポーツを楽しむアクティブな人におすすめです。海外メーカーの製品と比べて、購入後のサポートが充実している点も魅力でしょう」(牧野)

神津さん

「最大の魅力はG-SHOCKであること。アクティビティ後に手を洗う、シャワーを浴びるといったときも外さなくてOKですし、転倒して何かにぶつけてしまっても大丈夫(自分はケガしますが)。こんな安心感のあるスマートウオッチはありません!」(神津)

INFORMATION

カシオ計算機お客様相談室

tel. 03-5334-4869

https://g-shock.jp/

instagram:@gshock_jp

取材・文/神津文人 撮影/中島慶子 イラストレーション/林田秀一

初出『Tarzan』No.815・2021年7月21日発売

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