• 【棚橋弘至・連載】第2回:なぜ大胸筋を鍛えるのか。胸は個性の塊なのです
TRAINING
2021.05.14

【棚橋弘至・連載】第2回:なぜ大胸筋を鍛えるのか。胸は個性の塊なのです

【棚橋弘至・連載】第2回:なぜ大胸筋を鍛えるのか。胸は個性の塊なのです
©新日本プロレス

新日本プロレス「100年に一人の逸材」棚橋弘至。『Tarzan』本誌で連載していたコラムが、TarzanWebにお引っ越し。大胸筋のように厚く、起立筋の溝のように深い筋肉コラム第2回のテーマは「大胸筋」について。

胸は筋肉界のエースなのです。

皆さん「筋肉」といえば、最初に何を思い浮かべるでしょうか? 数多くの筋肉がありますが、それは大胸筋ではないかと思うのです。もちろん異論は認めますけど。…いや、やっぱり認めない!

大胸筋こそ、筋肉界のエースなのです。エースは、エースピッチャー、エースストライカーなど、色んなジャンルに存在します。そう、大胸筋にはエースと呼ばれる条件が揃っているのです。まず、カラダの前面の目立つところにある。また、ピクピク動かすことにより、筋肉を世間にアピールできる。発達速度が速い(個人差はあります)、知名度がある。など、筋肉界のフロントマンだからです。

さらに、大胸筋が他の筋肉と決定的に違うのは、「個性がある」ということです。大胸筋は胸前に付いていますが、人によって、その形が全然違うのです(乳首の位置も含む)。

もし顔を隠した状態で、大胸筋だけを見て「レスラー当てクイズ」をやったとしても、正解率はほぼ100%でしょう。つまり大胸筋とは個性の塊なのです。

しかし、皆、目指す大胸筋は同じだと思うのです。厚みがあって、広がりがあって、上部もしっかり付いていて、アウトラインがくっきり出る。これこそ理想の大胸筋。

動物だとマウンテンゴリラがドラミングをする厚みがある大胸筋はカッコいいですよね(←どこに憧れているのだろうか笑)。そうした理想の大胸筋を求めて、ジムのトレーニーや、僕たちプロレスラー、ボディビルダーの皆さんも、日々練習に励んでいます。

胸の“筋肉痛”を分析せよ!

胸を大きくするといっても、いろんな鍛え方があります。その中でも、多くの方が一番最初にやる種目はベンチプレスだと思います。ベンチプレスは胸全体に刺激を入れてくれます。扱う重量も伸びやすいので、やるたびに少しずつ上がっていく重量を見て、その成果を感じられるのも良いポイントです。

次のステップはインクラインでの種目です。筋肉の中でも、大胸筋は反応が良いのですが、大胸筋の上部は大きくするまでに時間がかかります(個人的な意見込み)。ネチネチとやり続けるしかありません

さらに次のステップは大胸筋下部。脇の下からみぞおち辺りまでのアウトラインがクッキリ出るとカッコいいですよね。さらに! さらに! 次のステップは広がりですね。胸の面積を大きくする種目はフライ系で攻略しましょう。

こうして鍛えていく中で、大切なのは、「どの種目で筋肉痛が出やすいか」を見極めることです。

重い重量を扱った日か? 中程度の重さでやった日か? 軽い重量で高レップをこなした日か? プレス系なのか? フライ系なのか? バーベルなのか? ケーブルなのか? ダンベルなのか? 自重なのか?

一見、鍛えやすい大胸筋なのですが、その分、鍛える種目も多くあって迷いますよね。そんなときは、筋肉痛で判断するのが、一番だと思います。なので、皆さん、いろんな種目で鍛えていってほしいと思います。

大胸筋こそ「最大で最高の映え筋肉」。

僕なんかは「バーベル+ケーブルの日」と「ダンベルの日」を交互にやるようにしています。今はこのルーティンですね。

鍛え方にもブームがあって、1か月ダンベルしかやらないこともあったし、重量が伸び始めた2015年辺りはベンチプレスばかりやっていましたね。最終的に190キロを一回挙げられたのが、僕の最高記録です。

僕のMAXはさておき(笑)、たくさんある胸を鍛える種目の中で、自分にあったトレーニングを見つけることが重要です。色々やってみてくださいね。

プロレスラーだと誰の大胸筋が好きですかね? まぁ、好きというか、なりたい大胸筋ですかね? 僕はダイナマイト・キッド選手のような形がとても好きです。鍛えるときに、なりたい大胸筋をイメージすることは、とても大切なのです。

さて、大胸筋を大きくすることは大事ですが、その運動機能はというと、他の筋肉よりは少ない気がします。背中の筋肉の方が稼働率が高く大忙しです。ならば、なぜ、人は真っ先に胸を鍛えるのか? という疑問が浮かびますね。しかし、その答えはすぐに見つかります。それは、大胸筋が大きいと…カッコいいから!

結論! 大胸筋こそ「最大で最高の映え筋肉!」やはり筋肉界のエースに相応しい存在なのです。

棚橋弘至

たなはし・ひろし/1976年生まれ。新日本プロレス所属。立命館大学法学部卒業後、1999年デビュー。低迷期にあった同団体をV字回復に導き、昨今のプロレスブームをリング内外の活動で支える。

本連載『モテ筋肉でいいじゃないか』は毎月・第2金曜日に公開予定。次回は、2021年6月11日に公開予定です。

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