手押し車が一人でできる!? クラファン系トレーニングギア《Muscle Training Handle》
いつでも誰に対しても、確かな効果が期待できるトレーニングギアを探すため、パーソナルトレーナーが試してレビュー。今回パーソナルトレーナー・寺田大一さんが試したのは、マクアケプロジェクトで目標金額を達成した《Muscle Training Handle》。あの、昭和のトレーニングがひとりでできる!?
取材・文/本田賢一朗 写真/山本嵩

試した人

今回試したギア:《Muscle Training Handle》
マクアケプロジェクトで発表したフィットネス器具。
今しばらく続くステイホーム。今年2月にマクアケプロジェクトで発表された《Muscle Training Handle》はバーンマシーンとアブローラーをかけ合わせたようなニッチさに興味が惹かれる。
「バーンマシーンのように使うのも、ダンベルやパワープレートのようにウェイトとして使うのは負荷が高くはないので、トレーニーには正直もの足りない。アブローラーとして使うのでもいいですが、この商品ならではの強みというわけでもない」(寺田さん)
手押し車の補助輪に。
2つ使ってプッシュアップバーという提案もあるが、これを2個手に入れるのも正直家トレには現実的でない。ならばと寺田さん、パーソナルトレーナーとしての脳ミソをぐるぐる回す。
「足にかませてスライディングディスク的に使い、プッシュアップの体勢から足を上体に引きつけるマウンテンクライマーやプッシュアップを入れてのプッシュアップ・ニーアップ、加えて両足を左右に振り子のように動かすのは、この器具でこそできる体幹トレーニングとなるのでは」(寺田さん)
「あのトレーニングは今?」とばかりに昭和の哀愁で片付けるなかれ。しっかり現代のトップアスリートの体幹トレーニングでも取り入れられている「手押し車」の補助器具としても使える。上写真1枚目の姿勢から手を使って前進すれば、ひとりでの手押し車が実現。
人に持ってもらう時ほど太腿前後の筋肉への刺激は感じられないが、腹筋、背筋はしっかり動員されて肩まわりが動くから、三角筋や広背筋もしっかり刺激が入る。
付く手を順手にして上腕三頭筋、逆手なら上腕二頭筋への刺激を入れる。またはバックブリッジでの歩行など使い方の工夫に余地があるのはメリットだ。

どう使うか? そのアタマを回転させるトレーニング知恵の輪とみた。
今回のギアを使ってみて…
- ウェイトとして使うにはインパクトにかける
- ローラーを付けてひとり手押し車の補助器具とすれば体幹が鍛えられる
- フローリングを傷つけてしまう不安アリ