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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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高くなっても痛くもかゆくもない血糖値。けれど放置すると、やがて体内は大変なことに。日本人に多い糖尿病の予防のためにも、正しく血糖値を知り、上げ過ぎない方法を知ろう。今回のギモンは、健康診断と血糖値について。
朝ご飯を食べずに出かけ、年に一度の健診で受ける血液検査でわかるのは、空腹時血糖値とHbA1c。
「ここで将来糖尿病を発症する可能性の高い糖尿病予備群の人を発見し、生活指導を始めるのが大事です」(かたやま内科クリニック院長・片山隆司先生)
予備群の人の多くは食前の血糖値は正常に近いのに、食後に数値が急上昇する。これが血糖値スパイク。体内にブドウ糖が急増すると活性酸素が増えて細胞を傷つけるため、“食事のたびに”カラダにダメージを与え、重大疾患を招き寄せる。まだ糖尿病ではないのにブドウ糖による傷は確実に刻まれる。
※出典/『名医が教える! 血糖値コントロール27の新常識!』
「家族に糖尿病患者がいたり、HbA1cが5.6%を超えていたら、一度経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を受けておくと、将来どれぐらい糖尿病になりやすいかを知る手がかりに。“糖尿病疑い”との診断が下れば保険も適用されます」
単に採血するだけなので、不安な方は医師にご相談を。
取材・文/廣松正浩 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力・監修/片山隆司(かたやま内科クリニック院長、日本糖尿病学会専門医、医学博士)
参考文献/『名医が教える! 血糖値コントロール27の新常識!』(片山隆司監修/笠倉出版社)
初出『Tarzan』No.804・2021年2月10日発売