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加治ひとみさんも体感。今日もスッキリを実現する《オールブラン》の新しい使い方
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ニューノーマル時代に自己防衛力を高め、健康に過ごすために。免疫力向上に働くL.ラムノサス菌とFWGE、2つの成分に注目だ。
広く研究される乳酸菌。乳酸菌飲料などに含まれる乳酸菌の多くは腸に到達後、定着せずに便として排泄される通過菌だが、L.ラムノサス菌はタンパク質が合わさって繊維状になった線毛を持ち、腸内の粘膜への接着性が極めて高いのが特徴。通過菌でありながら臨床試験では消化管に長く留まることが報告されており、摂取後、成人の便から1週間は認められた。
プロバイオティクス乳酸菌として確認されたこの菌はGABAと呼ばれる神経伝達物質を作り出す。GABAは脳の機能を調節し、不安を和らげる作用があることでよく知られている。
L.ラムノサス菌が分泌するタンパク質は粘膜における免疫反応を担うIgA抗体の産生を増加させることがわかっている。
細胞の代謝と免疫調節をサポートする、小麦胚芽由来成分の発酵小麦胚芽エキス。ビタミンCなどの発見で有名なノーベル賞受賞者、セント=ジェルジ・アルベルト博士によって、小麦胚芽に含まれる微量成分の効果が示唆され、研究が開始された。その後いくつかの病気への補助治療として使われるようになり、EU諸国においては患者向けの特別な栄養食品として承認されている。
FWGEはミトコンドリア機能の亢進によってリンパ球の一種であるNK細胞、T細胞および抗体の働きを高める作用が期待できるのも大きな特徴。なかでも自然免疫の主要因子として働き、ウイルス感染予防や腫瘍細胞への攻撃に大事な役割を果たすNK細胞は非常に重要だ。
L.ラムノサス菌とFWGE、2つの健康成分の組み合わせが注目を集めているのをご存じだろうか。そもそもはアメリカで免疫療法を行うがん専門医が、アメリカ国立がん研究所との協働で、免疫維持のためにNK細胞増加とワクチン療法を合わせた方法を医療現場で用いて成果を上げていた。そこで健康な人の免疫力を整えるべく、この2つを組み合わせる案が浮上したという。
これにより、「NK細胞が増加し自然免疫を強化」「ワクチン療法と同じく獲得免疫を得るのをサポート」といった効果が期待できる。アメリカのロバート・ラング・エリオット医師は3年間にわたり免疫力が低下している300名以上の患者にL.ラムノサス菌とFWGEを投与したところ、免疫力向上が認められたと報告している。
この成分の組み合わせに期待できることをわかりやすく説明すると、L.ラムノサス菌が腸管上皮細胞や共生微生物叢に影響を与えることで、消化管から病原体が体内に入らないよう守るのが一つ。ウイルス(特にRNAウイルス)や細菌感染からカラダを守る自然免疫を引出し、ウイルスに感染しても初期段階でしっかり防御するのが一つ。さらに、ウイルス感染やワクチンなどによる獲得免疫を強化する可能性も高まるという。
これからの健康管理で大事な「自己防衛力」。基本的な生活ルールを遵守することに加えて、ニューノーマルの時代でも飛躍しよう。
取材・文/黒田創 撮影/小川朋央 背景イラスト/山下良平 取材協力/末廣義興(新日本製薬 スマートヘルスケア事業部 主席研究員)、大橋啓吾(新日本製薬 スマートヘルスケア事業部スマートヘルスケア事業課 商品企画担当)
初出『Tarzan』No.803・2020年1月28日発売