鹿島絵里漢方薬店kampo’s薬剤師・博士(薬学)
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漢方でつくるヘルシーボディ
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2020.12.29

積極的に「空腹の時間」をつくる、何も摂らない腸活メソッド

漢方医学的視点からカラダづくりを応援する「漢方薬店kampo's(カンポーズ)」薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。腸内細菌叢を整えてヘルシーボディを作る腸活、大きな注目を集めています。

「すでに取り組んでます!」「〇〇菌が良いと聞いて毎日摂っています!」という方もいらっしゃるでしょう。腸活といえば良い働きをする菌そのもの、または菌のエサになるものを摂取するというのが王道です。

今回はあえてこれらを摂らない腸活を応援する、時間管理メソッドのお話です。健康的なダイエットに興味があるなら、腸活している方もそうでない方も必見です!

美しいおなか

腸内細菌は短鎖脂肪酸という物質を生産して私たちのカラダに働きかけます。この短鎖脂肪酸を上手に作れるように「空腹の時間」を使って腸内細菌を教育します。現代ではお腹が空いたという感覚とは無関係に食べ物を口にしがちです。

朝昼晩3回の食事におやつタイムが複数回という食習慣も珍しくありません。しかしこのままでは腸内細菌は良い働きをしません。宿主である私たちがしっかりと空腹になることが、腸内細菌に短鎖脂肪酸を作らせる良い刺激になります。

お腹をグゥーグゥー鳴らそう!

では具体的にどうしたらいいのでしょうか。まずは空腹の時間をしっかりと保ちます。空腹で起こるイライラ、最初は辛いですが乗り越えた時のすっきり感は驚くほどかもしれません!

空腹を紛らわせるために何かするというよりは「あぁ、今お腹が空いているなぁ」と自覚する感じでOKです。連日連続の消化活動で疲れている腸もしっかりと休ませます。食事はいつも、きちんと空腹を感じてからいただきす。食事のタイミングに時間的な制約を受けるということであれば、その時間にお腹が空くように前の食事の量をコントロールしてみてください。

1日3回の食事の習慣がある方でしたら、一食抜いてみるのも良いでしょう。食事の間隔を12〜18時間あけることが腸内細菌を良い意味で刺激する目安時間です。

砂時計

「それなら夕飯を抜いてみようかな」という方、それはとても良い作戦です! まとまった空腹時間を設けるなら夜が特におすすめなんです。夜の空腹時間が明けたら、朝日を浴びることと朝食を摂ることをセットで行います。

これで脳と腸に同時に朝であることを伝えます。漢方の言葉を借りれば、脾を休ませて五臓を整え、陰陽の切り替えをスムーズにするといったところでしょうか(笑)

実際に空腹の時間と腸内細菌の関連は科学的に明らかにされており、肥満改善に有効です。脳と腸、つまり中枢と末端でリンクした体内時計はお互いの健康をサポートし合い、結果、宿主である私たちヒトとその腸内細菌の間に良好な関係を築いてくれます。

時間軸を取り入れた腸活、ぜひ意識してみてください!


鹿島絵里
漢方薬店kampo’s薬剤師・博士(薬学)
1981年山形県生まれ。漢方や薬膳の専門の知識を分かりやすく、西洋医学と東洋医学のいいとこ取りでお伝えしていきます。

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