無駄な動きを排し、効率的に移動させるために。YUUTAROUが教えるパルクールトレ
高校時代に見たパルクールの動画に魅せられ、渡仏。パイオニア〈ヤマカシ〉のもとで修行の日々を送ったYUUTAROUさん。そこで知ったのは、派手に見える動きのすべてに、自体重トレーニングの積み重ねがあることだった。
取材・文/黒田創 撮影/小川朋央
初出『Tarzan』No.800・2020年11月26日発売
「最初は拙い枝渡りしかできない子ザルが、次第に木から木へ軽々ジャンプできるのと同じで、パルクールも必要な動きに合わせてカラダを使いこなし、そのために筋力をつける。だからウェイトやマシンで鍛えることはありません。すべてパルクールの動きの中でトレーニングします」
基本のモンキーウォークをはじめ、「いかにして目指す場所に効率的にカラダを移動させるか」を考えてトレーニングを行う。勢いではなく、自体重を緻密にコントロールすることで高いパフォーマンスが生まれる。それがパルクールの本質である。
「壁登りができなかった40代の女性でも、鍛えるうちにスムーズにできるようになりました。パルクールトレーニングはカラダの使い方を根本から変える効果もあります」