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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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地獄のような自体重トレを涼しい顔でこなすレスラーたち。その一端を知るべく体験入門!
取材ばかりじゃ神髄はわからない。ってことで編集部スタッフも自体重トレに挑戦。お題は新日本プロレス・棚橋弘至選手がリモートで指導する入門テスト体験。げげ、これはキツそう!
「ある年の入門テストではヒンズースクワット500回、3パターンのプッシュアップを各50回、さらにブリッジを3分間キープとロープ登り。残ったメンバー同士でスパーリングを行い、最終的な合否を決めました。皆さんにはさすがに厳しいので、この中から2種目と、さらに普段の練習でやるライオンプッシュアップ、スクワット+プッシュアップの複合トレーニングをやってもらいます。で、見込みがありそうなら、特待生でわが団体に迎え入れてもいいかな…? 覚悟はできてますか!?」
「押忍!」と気合を入れるヘナチョコ3人衆。ではスタートです!
「腕でリズムをとってスクワットを行います。しゃがみながら両腕を前に振り出し、立ち上がると同時に戻し、手を腰の位置に。足幅は肩幅より少し広めで、なるべく爪先立ちのまま、足は正面を向けてやってみましょう。まずは目標50回!」
まずはプロレスラーの基本、ヒンズースクワット。「1!2!3!」と掛け声を合わせつつ回数をこなしていく3人。初っ端なのもあってか皆順調に回数をこなし、50回を終えても余裕の表情。棚橋さんにおかわりコールまでする始末である。
「よし!じゃああと50回!」
2セット目もスムーズに完了。深呼吸で息を整えて、さてお次は?
「続いてはプッシュアップ。まずは手を広げてのワイドプッシュアップを30回。次に普通の手の幅で20回。最後は幅を狭め、両手で三角形を作った状態で10回です。スピード速めでやるので、遅れないようしっかりついてきてください!」
続いてはプッシュアップ。でもさすがはプロレスラー。手の幅を変えつつ、高速でやるのだとか。棚橋さんの手本を見た3人は「は、速い!」とおののいた。こんなスピードでやったことないって!
案の定、棚橋さんのカウントについていけない。マスダ、クロダは何とか規定の60回をクリアするも、乙女カドカミは途中で膝をついてやっと追いついた…。
「足を大きく広げて立ち、手を前の床に。そこから肘を床ギリギリまで曲げ、同時にカラダを沈めて前に移動します。そのまま顔を大きく上げ、最初の位置に戻る。これが新日本プロレス名物のライオンプッシュアップ。さて20回、できるかな?」
少しヤバめになってきたが、テストは容赦なく続く。次は上半身、下半身の筋力はもちろん肩関節の柔軟性も問われるライオンプッシュアップ。消費カロリーも高く効率的な自体重トレだが、いかんせんカラダがついていかない。さて、10回できるかな…?
開始早々、生まれたての子牛のごとく、床に沈んで立てない3人。最年少マスダも意気消沈。
「最後はヒンズースクワットとライオンプッシュアップのセット。しゃがみざまに手をつき足を開いてプッシュアップに移行し、カラダを起こすと同時に立ち上がる。この繰り返しです。皆さんかなりお疲れのようですが、10回頑張りましょう!」
予想以上にキツい入門テスト。最後の関門はここにきてスクワットとプッシュアップの合わせ技。もう回数どころの話じゃない。揃ってコテンパンにやられ、やっとこさ終えての結果は、当然ながら不合格。参りました…。
翌朝、揃ってベッドから起き上がれず、服を着るのも辛い筋肉痛地獄に陥った3人。腕も肩も太腿も全身パンパン!
取材・文/黒田創 撮影/小川朋央
初出『Tarzan』No.800・2020年11月26日発売