転倒予防のために神経系を鍛える|骨活トレーニング②
加齢や日頃の不摂生で骨質が劣化していると、ふいの転倒で骨折、なんてことも起こりかねない。骨そのものの強化も重要だが、そもそも転ばないためのエクササイズも必要だ。ということで「骨活トレーニング」第2弾は、転倒防止のために「神経系」を鍛えるエクササイズ。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 監修/<a href="/tags/kazutaka_sawaki/">澤木一貴</a>(SAWAKI GYM)
初出『Tarzan』No.799・2020年11月5日発売
第1弾「関節と骨を強化するエクササイズ」はこちら!
どんなエクササイズがいい?
保険をかける方法は2つの角度から攻めるエクササイズで。まずはバランス能力を磨く。そして、筋肉と中枢神経を繫ぐ運動神経や感覚神経の連携を高めるのだ。両輪が嚙み合えば、たとえ躓いてもコケても修正できる能力が身につく。
日常生活は予期せぬ出来事の連続だ。いわゆる筋トレのような直線的なエクササイズだけでは対応することができない。だからこそ、こうした“転ばぬ先の杖”的な能力が必要不可欠。
どうエクササイズすればいい?
まずは下の「① イージーな動き」からスタート。楽にできるようになったら「② ハードな動き」に挑戦してみてほしい。
イージーな動き。
ハードな動き。
そもそも転ばないために、エクササイズ!
子どもは転んでもすぐに立ち上がり、何事もなかったように駆け出していく。大人は転んだらうずくまり、なかなか立ち上がれないうえに運が悪ければ骨折をしてしまう。子どもは骨のモデリング(構築)が着々と行われていて、大人は骨のリモデリング(再構築)のスピードが少々鈍っているからだ。
ならば、骨や関節を強化すると同時に、転ばないよう保険をかければよい。もちろん、自分のカラダを動かすことでだ。