カーボンプレート搭載モデル|キーワードから選ぶ最新ランニングシューズ2020秋

五輪が予定されていた2020年はランニングシューズが豊作の年。話題のキーワードから自分にぴったりのシューズを探そう。さて「カーボンプレート搭載モデル」ではどんなシューズがある?

取材・文/神津文人 撮影/小川朋央

初出『Tarzan』No.798・2020年10月22日発売

履き心地の好みで選べるほど選択肢が増えています!

〈ナイキ〉のカーボンプレート搭載厚底シューズがマラソンシーンを席巻したことで、プレートを搭載しているかどうかが、レース用モデルを選ぶ際の一つの基準のようにもなっている。

一口にカーボンプレート搭載といっても、メーカーによって履き心地はまったく違う。言い換えれば、自分好みのレース用モデルを見つけることができるのだ。いつか来るマラソンレースでの自己記録更新を目指すなら、勝負靴を決めておこう。

① On《Cloudboom》

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On《Cloudboom》
サイズ:25.0〜31.0、32.0cm。19,800円(税抜)。公式オンラインショップ
On《Cloudboom》
今作のSpeedboardは数百のプロトタイプが作られた。CloudTecを構成するのは、軽量で、反発性の高いHelionスーパーフォーム。

〈オン〉史上最高のマラソンシューズとして誕生した《クラウドブーム》。チューブのような形状が特徴のCloudTecシステムを2層にし、その間にカーボンファイバーを注入したSpeedboardを搭載。ランナーのスムーズな足運びをサポートする高い反発性を備えながら、十分なクッション性と安定性が確保されている。

② adidas《adizero adios Pro》

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adidas《adizero adios Pro》
サイズ:22.0〜30.0cm。25,000円(税抜)。公式オンラインショップ
adidas《adizero adios Pro》
アッパーは〈アディダス〉のランニングシューズにおいて最薄最軽量のメッシュ素材の裏側に、サポートケージを組み合わせている。

踵部分にカーボンプレート、中足部から前足部にかけて5本のカーボンバーを搭載。この5本のバーにより、足の形状に沿った自然な重心移動ができ、エネルギーロスが抑えられるという。ミッドソールにはLIGHTSTRIKE PROという〈アディダス〉史上最も軽量かつ反発性を備えた素材を採用。抜群の推進力を実現。

③ New Balance《FuelCell RC ELITE》

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New Balance《FuelCell RC ELITE》
サイズ:25.0〜29.0cm。26,000円(税抜)。公式サイト
New Balance《FuelCell RC ELITE》
グリップ力のあるアウトソール、反発性に優れたミッドソール、カーボンファイバープレートによって、抜群の推進力が生まれる。

3月にアメリカで発売された最上位モデルが遂に日本上陸。ミッドソールには軽量かつ反発性に優れたFuelCellを採用。カーボンファイバープレートとの組み合わせにより、弾むような推進力が得られる。アウトソールにはグリップ性に優れたDYNARIDEを採用。濡れたアスファルトでもしっかりとグリップしてくれる。

④ HOKA ONE ONE《CARBON X-SPE》

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HOKA ONE ONE《CARBON X-SPE》
サイズ:23.0〜30.0cm。25,000円(税抜)。公式オンラインショップ
HOKA ONE ONE《CARBON X-SPE》
ヒールの補強パーツによってサポート性を強化。アッパーにはシングルレイヤーのエンジニアードメッシュを採用し、軽量性を確保。

軽量でクッション性に優れたCM Betty Fly Foamと、耐久性が高いラバーEVAでカーボンファイバープレートをサンド。爪先と踵が反った〈ホカ オネオネ〉独自のメタロッカー構造との組み合わせで、推進力を生み出す。着用時に無理に足が押し出される感じはなく、自然とピッチが上がりストライドも伸びる印象。