疲れ気味のときにヘルペスが出たら要注意!|専門家に聞く「疲労の正体」vol.4
どうして人間は疲れるのか? 頑張る男子くすぶりくんの漫画と疲労の専門家・梶本先生の解説をテーマごとに読めば、謎が解ける! 今回のテーマは、疲れ気味のときにカラダに出る「ヘルペス」について。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/沼田光太郎
初出『Tarzan』No.797・2020年10月8日発売
カラダにヘルペスが出たら赤信号!
梶本修身先生(以下:梶) くすぶりくん、これは非常に危険な状態です!
くすぶりくん(以下:く) そんな大げさな。唇に水ぶくれができたくらいで…。
梶 それは口唇ヘルペスです。疲労の状態が続くと「疲労因子(FF)」というタンパク質が体内に溜まってきます。これをモニターしているのが、日本人なら誰もが体内に持っているヒトヘルペスウイルスです。
く はぁ、みんなが持ってるなら問題ないんじゃ?
梶 FFは炎症性サイトカインに触発されて出てくる物質です。これがずっと出ている状態が続くと、ヒトヘルペスウイルスは「この人間は死んでしまうのではないか」と判断します。そして、他の宿主に居場所を変えようと逃げ出そうとして皮膚表面に出てくるんです。
く えええっ! ぼぼ僕、死ぬんですか!?
梶 今すぐにということはないですが、疲労が相当に溜まっていることには違いありません。
く 寝ますっ(バタンキュー)。