衰える握力を専用「EMS」で鍛えてみる
《シックスパッド》を始めとするガジェットギアに搭載されている「EMS」。この技術を応用して、見過ごされがちな手を鍛えて握力UPだ!
取材・文/黒田創 撮影/北尾渉
初出『Tarzan』No.797・2020年10月8日発売

握るだけで見落としがちな「手」を鍛えられる。
ここ数年、トレーニング界隈で話題になっている《シックスパッド》。電気刺激によって筋肉を鍛える技術(EMS)をウェアに搭載し、効率的にトレーニングできるものだが、その技術を応用し「手」を鍛える《シックスパッド ハンドパルス》が新しく登場した。

手の動きは指の力のみならず、手のひらの筋肉や前腕部の筋肉の力が合わさって作られる。特に前者はつまむ力をはじめ、握力に関わる力に必要といわれ、握るor開く動作を繰り返して鍛える。とはいえ、手をトレーニングする機会はなかなかない。しかしこのマシンを使えば手に手軽にアプローチでき、効率的に手指を鍛えたり、ストレッチできるというわけ。
そこで子供の頃より握力が弱く、「いずれ息子(7歳)に腕相撲で負けてしまう!」と危惧するライター・クロダが握力(現在36kg)を鍛えられるか試してみることに。

2つの刺激を実際に体験!
まずはトレーニングモード、刺激レベルを最強の6にして挑戦。「あ゛あ゛あ゛あ゛」。思わず放り出したくなるほどのビリビリ具合である。4に設定しなおすと強弱のついたほどよい振動が手のひらに伝わってくる。ピリピリッとくる電気刺激は初めての感覚だ。
続いてはストレッチモードに設定。1分間に最大7500回ボールが振動するので、凝り固まりがちな指の各部にもしっかりアプローチ。
トレーニング後、握力計を握ると…あれ? 結果は39kg。見事に少しアップ! 使用後は手の無駄な力が抜けて軽くなった感覚。見過ごされがちな手こそ今鍛えるべき!