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ギネス記録を更新! 自転車で日本最速で列島を縦断した男

高岡亮寛(たかおか・あきひろ)/1977年、神奈川県生まれ。六本木エクスプレス代表。1998年ロードレース世界選手権U―23日本代表。ツール・ド・おきなわで通算6勝。

約2,600km、従来の記録は7日19時間37分。

新型コロナウイルスの流行で、スポーツイベントやレースは、軒並み中止や延期を余儀なくされている。「レースがないときだからこそ、普段できないチャレンジをしよう」と、日本縦断ギネス記録に挑戦した男がいた。

チャレンジャーの名は高岡亮寛さん。東京・目黒区のサイクルショップ〈RX BIKE〉を運営する六本木エクスプレス代表であり、ツール・ド・おきなわで3連覇を含む6勝を挙げている自転車レーサーだ。

高岡亮寛
レースがないからこそできる面白い挑戦があるのではないか。そんな思いから、日本縦断の挑戦を決めた高岡さん。

日本縦断のスタート地点は、鹿児島県の南端に位置する佐多岬。そこから約2,600kmを走り、北海道の宗谷岬を目指す。

従来のギネス記録は7日19時間37分。今までに1週間で1,200kmほどを走った経験はあったという高岡さん。「大きなトラブルがなければ記録更新は可能だろう」と思っていたそう。

見事にギネス記録を更新。

挑戦開始は8月5日午前4時。暑さは想定通りだったものの、想像以上に厳しかったのが、信号によるストップ&ゴー。ペースが上がらず、体力を奪われた。思うようにペースアップできず、一日の予定距離を走り終えるのが、夜中になる。

「睡眠時間は短くなり、その蓄積が辛かったですね」と高岡さん。内臓への負担も大きく、食欲も湧かなかったそうだ。

高岡亮寛
6days・13h 28minで達成!/およそ2600kmを走り切り、北海道・宗谷岬に到達。従来の記録を30時間9分更新。証拠物品の提出をし、記録の認定を待っている。

前半は当初の予定よりもビハインドとなったものの、満身創痍なはずの4日目に444kmを走行して巻き返し。本州を縦断しフェリーに乗り、北海道上陸地点で「ようやく記録達成が確信できた」という高岡さん。見事にギネス記録を更新。あとは認定を待つばかりだ。

取材・文/神津文人 撮影/辻 啓、山本健一(宗谷岬)

初出『Tarzan』No.795・2020年9月10日発売

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