家族が顔を合わす時間が増えたいま、ストレッチだってみんなでやればこんなに効く、楽しい。今回は齊藤邦秀さん考案のファミリーストレッチから「ストレッチ体操」を紹介します!
子どもの可能性を広げ、大人をほぐすストレッチ体操。
小学生までの子どもと一緒に楽しみたいのは、ストレッチと体操をミックスして遊び感覚で取り組める「ストレッチ体操」。脳と筋肉をコネクトしている運動神経は5歳までに約80%が出来上がり、10〜12歳までにほぼほぼ完成するといわれている。
子どもの運動能力の土台を高めたいなら、小学生までに、できるだけいろいろな動きをインプットするのが正解。ストレッチ体操はその一つとして役立つ。
ストレッチ体操はあえて回数や秒数を限定しないで、子どもたちが遊びの延長線上で飽きずに楽しくできる範囲で行うのがポイント。子どもたちの自由かつしなやかな動きに合わせていると、大人の動的な柔軟性も自然にアップしてくる。
① ぐるんぐるん
1/20
子どもと向かい合って立ち、両手を肩幅よりも広めに握り合う。
両手を握ったまま、同じ方向に回って後ろ向きになり、
正面に戻る。逆回りも同じように行う。
② あちこちタッチ
1/20
子どもと背中合わせになって立ち、両足を肩幅よりも広めに開く。
両足のポジションを固定したまま、「下からタッチ」と声をかけて前屈して両脚の間で子どもと両手でタッチ。
次に「横からタッチ」と声をかけてカラダを捻って真横で両手でタッチ。反対側でも同じようにタッチして、最後に「上からタッチ」と声をかけて後屈して頭上で両手でタッチ。
③ 開脚ぎったんばっこん
1/20
床で向かい合って坐り、両脚を左右に大きく開く。同様に開脚した子どもと両足を合わせ、両手を握り合う。
深く前屈しながら子どもの背中が後ろの床についたら、
後屈しながら両手で引っ張り、子どもの胸を床につける。
④ ぶらぶら体操
1/20
子どもと向かい合って立ち、両手を肩幅よりも広めに握り合う。
両手を握ったままでぶらぶらさせて、子どもの腕から肩、背中にかけて揺らす。しゃがんだり、伸びたりしながら、いろいろな高さで同じようにぶらぶらさせる。
⑤ ぐーぱージャンプ
1/20
子どもと向かい合って立ち、両腕を閉じて組み合う。
その場でしゃがみ、拳でグーを作るように全身をできるだけ小さく縮める。その場で軽くジャンプしてパーを作るように両手、両足を大きく開いて子どもを高く引き上げる。
実演してくれた人
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父・齊藤邦秀さん/スポーツトレーナー。ウェルネススポーツ代表。
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母・里子さん(44歳)/学生時代はバスケットボールの選手として活躍。
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長女・優歩さん(14歳)/中学3年生。特技はソフトテニスと楽器の演奏。
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次女・楓歩ちゃん(7歳)/かほ 小学校2年生。体操スクールに通う。おしゃれが大好き。
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三女・実歩ちゃん(5歳)/みほ 保育園の年長さん。次女と同じ体操スクールに通っている。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 監修/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ代表)
初出『Tarzan』No.793・2020年8月6日発売
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