【今井翼さんの姿勢】フラメンコでスイッチが入ると、カラダもメンタルも変わるんです
好きなことを極めると姿勢が良くなる。今井翼さんの美しい姿勢を支えるものは?
取材・文/石飛カノ 撮影/内田紘倫 スタイリスト/渡邊奈央(Creative GUILD)ヘア&メイク/中谷圭子
初出『Tarzan』No.787・2020年5月14日発売
フラメンコは姿勢が良くなる舞踊なんです。
ダンスには定評のある今井翼さんが10年以上もガチで向き合っている舞踊がフラメンコ。
「足を床に打ち付けてリズムを忠実に刻みながら、上半身を滑らかに動かす。上と下が全然違う動きをするのでコアがしっかりしてないとシャープさが出ない踊りです」
カラダの中心軸に体重を乗せているから片脚立ちがピタリと決まる。手先だけではなく肩甲骨から腕を動かしているので、滑らかかつ鋭く刺すような表現ができる。どちらもコアの安定性あってこそだ。
「常に上下にカラダを引き伸ばす踊りなので全身の引き締めにもなります。また、フラメンコの魅力はその人の生き様や喜怒哀楽が踊りに滲み出るところ。怒りや熱い気持ちをぶつけるのでメンタル的な発散もできるんです」
穏やかな語り口調とは打って変わってカメラの前で踊り出した途端、キリリと引き締まる姿勢と表情。
「短パンとスニーカーで踊るってなかなか新鮮。でもフラメンコはいろんな筋肉を使うから、たまには自分の脚を見て踊るのもいいですね」
PROFILE
今井翼(いまい・つばさ)/1981年、神奈川県生まれ。十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』(大阪松竹座にて10月3日より)に出演予定。スペイン人宣教師役でフラメンコを披露するという。