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突如やってくるぎっくり腰。「急性期」「安定期」の対処法を覚えておこう。いつ何時も自助努力が身を助くのだ。
ときには救急車で整形外科病院に運び込まれることもあるという、ぎっくり腰患者。非特異的腰痛に分類される病名のつかない腰痛だが、その痛みたるや尋常レベルではないことも。
詳しい原因は分かっていないが、筋肉がミクロレベルで断裂する肉離れ、あるいは背骨を後部で繫ぎ留めている椎間関節の捻挫と考えられている。
放っておいても1〜2週間で治ることが多いが、ギクッとなったときの急性期の対処法、症状が落ち着いてきた安定期のカラダの動かし方を覚えておくと、いざというとき安心です。
ぎっくり腰のほとんどは前屈みの姿勢で重いものを持ち上げたり、素早く動いたときなどに生じる。前屈みで腰背部の筋肉の微細な肉離れが起こるので、逆に腰にカーブを作ってテンションを緩めることが重要。
症状が落ち着いてきたら、できるだけ速やかに元の日常生活活動を行うことが痛みを長引かせないコツ。とはいえ、横になったり起きたりするときには注意が必要。腰に負担をかけない寝方、起き方の習得を。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/安ヶ平正哉 取材協力・監修/平尾雄二郎(都立広尾病院整形外科医長) 参考資料/『図解 専門医が教えてくれる!腰痛を自分で治す!最新治療と予防法』
初出『Tarzan』No.780・2020年1月23日発売