ストップ、デブ活! 食生活改革の川柳13句
その食べ方、そのひと口がデブの元! おデブさんは焦らず食習慣を改める川柳を心に刻み、「おデブさん」特有の食べグセひとつひとつの改善を!
取材・文/石飛カノ イラストレーション/死後くん(川柳) 取材協力/河村玲子(管理栄養士)、澤木一貴(SAWAKI GYM)
初出『Tarzan』No.778・2019年12月19日発売
格闘家やラグビー選手でもない限り、BMI27以上というスペックを持つ人は、失礼ながら誰がどこから見ても「おデブさん」。その体格を維持するためには、相当量の食事を口にする必要がある。そして、動かないことナマケモノかハシビロコウかというくらい1日の活動量が少ないはずだ。
でも、このページをガン見しているということは、もう「おデブさん」に甘んじているつもりがないということ。ならば、できることからコツコツと。食事と運動改革にともに励んでいこう。
食事に関してはいきなり食事量を半分にしろとは言わない。食べ方や食事のクセを見直し、意識を高めていくことを念頭に。運動に関してもいきなり走ったり筋トレせよとは言わない。まずは日常生活の活動量を上げ、チリ積も方式でエネルギー消費量を稼ぐことに専念すべし。
目次
お題1. 意識改革
「どうせ」「無理」「できない」といったマイナス思考のフレーズが口癖の人は太るリスクが高い、と言っても過言ではない。自己肯定感が低いからすぐに諦める、そもそも結果を出せると思っていない。毎日食べていた間食を1日おきにするなど、小さい成功体験を積んで自分を信じるべし!
お題2. 早食い禁止
牛丼店のカウンターに座っている人々をモニタリングしてみると、多くの男性客は5分以内で完食している。このような早食いでは満腹感を感じる暇もなく、血糖値が急上昇、脂肪蓄積の悪因に。ひと口につき10回以上は嚙む、人と会話しながら食べるなどして15分間かけて食すこと。
お題3. 食べ順
今度は定食屋の男性客をモニタリングしてみると、その多くがひと口目から白いごはんを頰張っている。最初に口に入れたいのは、血糖値が上がりやすい白いごはんではなく野菜もしくはタンパク質。付け合わせのサラダや副菜があったらそちらを完食、次に主菜に手をつけてからごはんへ。
お題4. ながら食べ
果たして今、自分は一体何の行為をしている最中? 最近では食事時にスマホでYouTubeを見たりゲームをしたりLINEをしたりしている人、珍しくない。こうした「ながら食べ」では物を味わったり適量で満足する習慣がつかない。食事時は食事に集中。メリハリをつけること。
お題5. だらだら飲食
夕食の時間が遅くなればなるほど、使い道のないエネルギーが脂肪に変換されやすくなる。大体のイメージで夕食は寝る2時間前に済ませるというルールを作る。飲みに行くのは5時に退社できる日に限定する、といったマイルールを設定するのもおすすめだ。
お題6. 買いだめ食べ
特売品を見つけたら迷わず手を出す。限定品を見つけたら速攻買い。家の中には当分口にしない食べ物がどっさり。しょっちゅう物を食べるクセは、手を伸ばせばそこにいつも食べ物があるせい。リスではなく現代人なら貯食せずとも生きられる。買い物は食べる分だけ。
お題7. アルコール
お酒好きを自認する人が1日に飲むアルコールの量を減らすのは、案外難しい。「1杯だけ」のつもりが「もう1杯」になり、あとは飲んだ量を数えるのも面倒になって轟沈。ならば潔く一滴も飲まない休肝日を設けよう。まずは1週間に1度の頻度でスタート。
お題8. カロリー無視食べ
このカップ麺1杯にどのくらいのエネルギーが含まれているのか。気になる糖質の量、そして脂質の量はいかほどか。さらにはカラダに必要な栄養素が入っているのか。パッケージのフタや側面にある栄養表示にそれはすべて書いてある。よく見て、エネルギー収支を。
お題9. なんとなく間食
オフィスには大抵、いただきもののお菓子などが共有スペースに置かれている。そのスペースを通りかかるたび、お菓子に手が伸びる。でも本人、そんなに頻繁に食べていることに気づいていない。この無意識食べがカロリーオーバーの原因。間食は自覚的に「食べる」という意識を持って。
お題10. 袋食べ
大袋いっぱいのスナック菓子は危険。暇さえあれば袋に片手を突っ込んでポリポリパリパリ、やめられず止められずに結局食べ切ってしまうもの。お菓子を買うときは大袋タイプではなく、小さいポーションの個包装タイプをチョイス。食べるときは一度に1袋ずつと決める。
お題11. もったいない食べ
食べ物を残すのにどうしても抵抗があるという人は少なくない。日本の食品ロスは大問題なので少しでもロスを防ぎたい。と心の底から思っているのならまだしも、ただもったいないからと完食を自分に課すのはNG。自分自身で太る原因を作っているだけ。最初から小盛りオーダーで。
お題12. 朝食抜き
朝食抜きで家を出る。すると午前中の空腹感が増大し、昼のドカ食いが促され、遅い夕食につながり、結局翌朝、食欲が湧かずに朝食抜き。これが肥満を招く負のループ。朝食はマスト、できれば6〜7時間後に次の食事を摂りたい。リズムができればドカ食いも防げる。
お題13. カタカナフード
同じような食材が使われているのならカタカナフードより漢字フードを選びたい。前者は洋食、後者は和食。油脂の量が格段に減らせるからだ。たとえばオムライスより親子丼、コロッケより肉じゃが、カレーライスより豚汁といった具合。