- 鍛える
自宅での運動を変える新感覚ライト《ライフコンディショニングシリーズ》を実体験。
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一流トレーニーなら必ず持ち歩いていると噂のチューブ。チューブを活用した、全身を鍛えられる8種目をトレーナー坂詰真二さんに教えてもらった。
チューブトレを習慣的にやっているガチトレーニーはそう多くない。その理由は、チューブ=体力や筋力が弱い女子や高齢者向けのイメージが根強いから。
しかし、これは大いなる誤解。ペラリとした一本のチューブの弾性抵抗でも、ウェイトトレ並みの高負荷をかけることができる。
しかもダンベルやバーベルのように重力負荷が地面に向かってただ一方向ではなく、重力と無関係に弾性抵抗をかけられるから、座ったまま、なんなら寝た状態でもトレーニングできてしまう。座ってできるマシントレと同じ理屈だ。
一本のチューブをバッグに忍ばせておけば、移動時や出張先でジムレベルのトレーニングができる。ある意味では何台もの筋トレマシンを持ち歩いているに等しい、とても重宝なアイテムなのだ。
自体重やダンベルでは少々難儀なトレーニングもチューブならば楽々できる。そんなチューブを使いこなしてこそ、一流トレーニーってものでしょう?
チューブトレの最大の特徴のひとつは、引く動作を伴うトレーニングが得意ということ。引く動作で鍛えられるのは、主に背中、ハムストリングスなどカラダの裏側の筋肉。機能的なカラダづくりのためにはぜひとも鍛えておきたい部位だ。自体重やウェイトトレではピンポイントで鍛えにくいこれらの部位をチューブでサクッと強化しよう。
たとえば、ダンベルを使ってチェストプレスをする場合、自分のカラダを床と平行にする必要がある。ダンベルの重力負荷は床と垂直に発生するので、胸に負荷をかけるためにはそうした姿勢をとるしかない。一方、チューブの場合は椅子に座った姿勢で前に向かってチューブを押し出すだけ。重力フリーの楽な姿勢でできるところがミソなのだ。
スタートからフィニッシュ動作まで、すべての動作域で負荷をかけ続けることができるのも、チューブトレのメリット。ダンベルを使った場合、スタート動作あるいはフィニッシュ動作では意外と休めてしまう。チューブの弾性抵抗はスタートと同時にかかり始め、フィニッシュ時まで均一にかかり続ける。筋肥大という目的にはとても有効だ。
体力や筋力が弱い女子や高齢者でも、チューブトレならターゲットの筋肉をピンポイントで鍛えられる。一方、体力筋力ともに自信満々のトレーニーでも、チューブトレならプレートを何枚も使わずにターゲットの筋肉を鍛えられる。これもまた、チューブの特性だ。体力を選ばず、万人が最適な負荷に調整できるわけだから、超便利超マルチ。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 取材協力/坂詰真二(スポーツ&サイエンス)
(初出『Tarzan』No.773・2019年9月26日発売)