二日酔いがカラダに堪えます…。対策を教えて!|酒とカラダの素朴な疑問(6)
酒をこよなく愛し、カラダにいい飲み方を提唱する肝臓のプロ、日本ソムリエ協会名誉ソムリエである秋津壽男先生に、正しいお酒の飲み方を聞きました。今回のテーマは「二日酔い対策」。
取材・文/黒田創 イラストレーション/井内愛 取材協力/秋津壽男(秋津医院院長)
(初出『Tarzan』No.770・2019年8月8日発売)
二日酔いの特効薬。基本は、水。
普段からオルニチンやタウリンも摂らず、飲む前後のサプリすらも飲み忘れ。ないない尽くしでがぶ飲みして二日酔い。さらに照りつける真夏の太陽でKO寸前。こんなおバカな僕、どうすればいいでしょう?
「季節を問わず二日酔いの特効薬は水です。ひたすら水を飲んでアルコール分解時に作られた有害物質アセトアルデヒドをさらに分解しましょう。
二日酔いの時はアルコールの利尿作用で塩分も一緒に失われるため、適度に塩分も摂りたいところ。シジミやアサリ入りのインスタント味噌汁を飲めば水分と塩分をしっかり摂ることができますし、温かいので胃腸も休められます。
暑くて熱いものを飲む気がしない人は即席味噌汁をぬるま湯で溶き、氷を入れて冷や汁にするといいでしょう」(秋津先生)
また肝臓でのアルコール分解を助けるビタミンCやクエン酸、果糖を含むグレープフルーツや、同じくクエン酸を含み、胃腸の粘膜を保護する働きを持つ梅干しもおすすめ。