【筋トレ・栄養のNG】トレーニング前に空腹でスポーツドリンクを飲む
運動前の空腹時に補給するなら、血糖値を急激に上げにくいゼリー飲料やバナナなどがいい。どちらも体内でゆっくり使われる糖質を供給してくれるからだ。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/川崎タカオ(栄養編) 監修・指導/桑原弘樹(桑原塾)
(初出『Tarzan』No.762・2019年4月4日発売)
スポドリは運動中に飲むべし。
筋トレにもっとも適した時間帯は、16〜19時前後の夕方だとされている。自律神経のうち、心身を活動的にする交感神経が優位で、体温も高いので筋肉を動かしやすくなるからだ。
それはちょうど仕事が終わり、夕飯前の空腹のタイミング。満腹で運動するのは辛いから、せめてスポドリくらい飲んでおきたくなるのが人情。でも、そこに落とし穴がある。
「砂糖が多く含まれるスポドリを飲むと血糖値が急激に上がり、反動で血糖値が下がりすぎる。血糖は脳と筋肉の基本的なエネルギー源。それが足りないと集中力が落ちるうえに力もうまく入らないので、バーベルなどで高重量を扱うのは危険」(桑原弘樹さん/桑原塾)
夕飯前に限らず、運動前の空腹時に補給するなら、血糖値を急激に上げにくいゼリー飲料やバナナなどがいい。どちらも体内でゆっくり使われる糖質を供給してくれる。
いざ筋トレを始めると体内環境はガラリと一変。筋肉がフル回転して血糖を使い続けるので、砂糖入りのスポドリで水分補給しても血糖値の上下動が少なくノープロブレムだ。