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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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体組成計は、体重や体脂肪の増減はもちろん、筋量や内臓脂肪レベルといった項目まで計測できる重要ギア。購入するならどの機種がよいか、主要メーカーの人気モデルをライター・クロダが乗り比べ。各々の特徴や使い勝手をインプレッションしてみました。
各メーカーの体組成計に実際乗って“試し隊”!
「体組成」というワードを聞いて誰もが思い浮かべるのは体組成計だろう。
体重や体脂肪の増減はもちろん、筋量や内臓脂肪レベルといった項目まで計測できるこのギアなしには、自分のカラダの本当の姿を把握することはできない。
購入するならどの機種がよいか、主要メーカーの人気モデルをライター・クロダが乗り比べ。各々の特徴や使い勝手をインプレッションしてみたので商品選びの参考にしてほしい。
最初はパナソニックの《EW-FA24》。スイッチを入れずに乗るだけで計測でき、家族など複数で使う場合も登録した人物を自動識別してくれる。煩わしさなく使えるのが嬉しい。
体組成計の価格はピンキリだが、この機種は10項目も測定できるわりにリーズナブルなのもポイント。初めての人はもちろん、買い替えを考えている人にもおすすめしたい一台である。
「1万円を切る価格帯で体脂肪率や内臓脂肪レベルのみならず、皮下脂肪率までわかるのはいいですね。16.0%は標準のギリギリラインでした。
あと興味深いのは測定中のカラダのふらつき具合から算出される体幹バランス年齢で、まっすぐ立っていたつもりでも実年齢プラス9歳の53歳。体幹トレーニングの必要性を実感!」
続いてはオムロンの最新上位機種《HBF-702T》。こちらは両手両足で測定するタイプで、4点計測なので水分の日内変動による影響を受けにくく、時間帯を気にせず測定できる。
最大のメリットは4点計測を生かして部位別の体組成がわかる点。皮下脂肪率と骨格筋率については全身に加えて両腕、体幹、両脚と部位別のデータが出る。その数値によって鍛えるべき部位を把握し、トレーニングの成果をより的確にチェックできる。男性はもちろん、女性の腕痩せ、脚痩せ、ウェストシェイプにも、よいパートナーとなるはずだ。
過去の体組成データから測定者を推定する自動認識機能を搭載しているため、使う際に個別の設定に切り替える必要がないのもポイント。簡単です!
「部位別に皮下脂肪率と骨格筋率を測定できるのはかなり凄いと思います。とくに今回の4機種の中で唯一骨格筋率がわかる点も高ポイント。
自分のデータは、皮下脂肪率、骨格筋率ともほぼ平均値。とはいえ部位別に見るとかなりバラツキが。とくに体幹の骨格筋率の低さは気になるところ。やっぱり筋トレしないと…」
「タニタ食堂」など健康に関するさまざまな取り組みで知られるタニタ。乗るだけで測れる体脂肪計や部位別体組成計を世界で初めて開発したメーカーであり、先駆者的存在だ。最上位機種《RD-800》にはさすがというべき驚きの機能が詰まっている。
自分がどの程度の筋肉特性を持つかをプロアスリート、セミアスリート、アマチュア、ビギナーの4段階で判定するMBA判定や、体組成計としては珍しい脈拍測定機能。さらには推定骨量や体水分率、部位別の筋肉量&体脂肪率に加えて筋質点数まで把握できるというハイスペックぶりだ。
12項目の計測結果から判定されたカラダの状態は、良好な場合は緑、そうでない場合は黄、赤のカラーバックライトでわかりやすく表示される。
「体幹と左右の腕と脚の筋肉量ばかりでなく、筋質点数までわかるこの機種。自分の点数は53で年齢なりでした。
MBA判定は当然ながらアマチュアレベル。体水分率と推定骨量もごく平均値。つくづく自分がフツーのカラダであることを実感しましたが、一歩間違えば不健康体まっしぐら。普通以上を目指して頑張ろうと思いました」
最後は近年、スポーツジムなどで業務用体組成計を見かけることも多いインボディ。その家庭用機器が《H20B》である。
まず気がつくのが、本体の操作部分はダイヤルひとつであること。これで身長を入力すればあとは乗るだけで測定できる。とにかく簡単だし、あれこれ複雑な操作や手順がないのがポイント。
性別や年齢を入力しなくていいのは、それらの項目による統計補正を行わないから。つまり、より高精度の測定値が算出できる可能性が高い機種なのだ。
他の機種に比べると本体画面に表示される測定項目は少なめ。とはいえアプリを使えばそれ以外の項目も表示されるのでご安心を。購入方法は通販のみだが、初心者でも、いや初心者こそ使ってほしい体組成計である。
「一画面に全項目を表示するので、パッとわかりやすいのがポイント。結果を見る際にボタン操作が必要ないのは、とくに初心者のハードルをグッと下げる気がします。スタート時も身長だけ入力すればOKですし。
数値的には他の機種よりも悪い結果が出たので凹みましたが、それもまた真の姿。やる気が出ました!」
取材・文/黒田 創、門上奈央 撮影/鈴木大喜、角戸菜摘 イラストレーション/内山弘隆、高橋 潤
(初出『Tarzan』No.760・2019年3月7日発売)