30歳からの運動不足には、カルシウム以外にこんな栄養素を
30代での無茶は、40代の著しい体力低下を招いてしまう! 必要なのは、生活習慣と栄養不足の改善。睡眠不足に飲酒、運動不足、喫煙の4つのうち、運動不足に起因する健康問題に対処する栄養バランスを考えてみました。
取材・文/黒田 創 イラストレーション/JUN OSON 取材協力/岸本良美(お茶の水女子大学寄附研究部門准教授)、岡田 弘(獨協医科大学越谷病院副院長)、桑原弘樹(桑原塾主宰。NESTA JAPAN PDA)
(初出『Tarzan』No.678・2015年8月6日発売)
学生時代はスマートだったのに、 と言われがち
「20代の頃は週末のフットサルが趣味だったけど、今は毎日午前様だし、週末は寝て終わっちゃうよね」
仕事で重要なポジションや任務を与えられ、より責任が増す30代にはこんな人が多いはず。事実、調査結果を見ると30代の男性で運動習慣がある人の割合はわずか13%。20代以降の全世代の中で最低だ。
体力的にはまだバリバリ元気なのに、時間がなくて運動できない。だけど食欲は20代の頃と変わりなし。大盛り替え玉当たり前となれば待つのは肥満。
食べるものに気を使わないと骨もスカスカのメタボ体型になってしまうのは時間の問題だ。
- カルシウム…骨を作る栄養素として代表的なのはこれ。牛乳や乳製品を積極的に。
- ビタミンK…骨密度を増加させるのに働く。納豆や緑黄色野菜などに含まれる。
- ビタミンD…魚や干しシイタケに多く含まれている。これも骨密度増加に作用する。
- タンパク質…言うまでもなく筋肉作りに働く栄養素。肉類を意識的に摂ろう。
ホルモン分泌を促し運動を習慣化。サプリで骨の維持も
多忙を理由に運動不足に陥る人はとある3つの物質に注目だ。
「きっとやれる!」と未来に期待したときに出るチロトロピン、目の前に集中しているときに出るコルチコトロピン、「今日も頑張った!」と成功に満足したときに分泌されるドーパミン。
イメージトレーニングでうまくホルモンが出て運動の気持ちよさを頭で理解させられるようだが、それは理想。運動が本当にできない人は、アミノ酸+カルシウムは必須。体調を整えたところで、今後のための栄養素として運動不足にはカルシウムとアミノ酸をおすすめしたい。
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