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「体重増加 = 肥満」は間違い! 自分でできる肥満の判別法を知ろう

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体重よりも問題。太るとは無駄な体脂肪が溜まること

今頃おそらくあちこちで「寝正月で3kg太ったから、ダイエットしなきゃ!」といった会話が交わされているはずだが、医学的に言うと体重の増加=肥満ではない。肥満とは、体脂肪が過剰に溜まった状態。ダイエットで落とすべきなのは体重ではなく体脂肪量なのである。

とはいえ体脂肪量を直接測るのは難しい。

「電気抵抗で体脂肪率を推定する家庭用の体脂肪計は、個人的な変化を見るにはいいですが、個人差が大きく肥満判定には向かない」(名古屋大学環境医学研究所の菅波孝祥教授)

そこで肥満の判別には身長と体重から求めるBMI(下の公式参照)を使う。

BMIと標準体重の求め方

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)。標準体重=身長(m)×身長(m)×22。身長170cmで体重75kgなら、BMIは75÷1.7÷1.7≒26。BMI25以上なので肥満と判定される。もっとも死亡率が低いのはBMI22。そこから逆算する標準体重が死亡率はいちばん低い。身長170cmなら1.7×1.7×22≒64kg。

日本肥満学会ではBMI25以上を肥満と定義する。これに当てはまると体脂肪の過剰蓄積が疑われ、死亡率は右肩上がりで上昇し続けるからだ。

痩せ過ぎも不健康なのでBMI18.5以上〜25未満に収めるべき。ベストなのは、身長から逆算してBMI22の標準体重を目指すこと。統計上、BMI22のときがいちばん病気に罹りにくいのだ(下グラフ)。

体重を落とそうと躍起になった挙げ句、無理なダイエットを行うのは愚の骨頂。体脂肪と一緒に筋肉が落ちて代謝が下がり、リバウンドが起こる。だから筋肉量を反映する体脂肪を除いた体重(除脂肪体重)を落とさず、体脂肪量のみを絞るのが理想なのだ。

体脂肪計で体脂肪率が下がっている様子を確認しながら、ダイエット+運動で体重を落とそう。

BMI25以上で死亡率が上がる

BMI25以上で死亡率が上がる
出典:Lancet, March 28, 2009

BMI25以上が肥満で痩せることが求められるのは、25以上だと死亡率が右肩上がりになるため。一方、痩せ過ぎも太り過ぎと同じように健康リスクがある。死亡率が最も低いのは痩せても太ってもいないBMI22。

教えてくれたひと

菅波孝祥さん(すがなみ・たかよし)/名古屋大学環境医学研究所分子代謝医学分野教授。医学博士。基礎研究と臨床研究を繫ぎ、生活習慣病治療に繫がる研究を担う。京都大学医学部卒業。京大、東京医科歯科大学を経て現職。

取材・文/井上健二 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力/菅波孝祥(名古屋大学環境医学研究所教授)

(初出『Tarzan』No.756・2019年1月4日発売)

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