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自衛隊体操を、元自衛隊芸人が実演
とっかぐん 佐藤昌宏さん(左)と小野寺耕平さん(右)のコンビ。ともに1984年、宮城県生まれ。同じ高校を卒業後陸上自衛隊に入隊。ともに仙台駐屯地に所属した。2年の任期後に除隊し、2008年にコンビ結成。自衛隊ネタやサバイバルネタが得意。現在も予備自衛官として登録。
普通にマシンで鍛えたって有事には役に立たない。日々実戦的に鍛え、屈強かつ“使える”カラダを作り上げているのが自衛隊員。彼らはどんな鍛え方をしているのか?ということで、元自衛隊芸人として活躍する〈トッカグン〉の二人に聞いてみた。
「僕らが所属していた特科群は大砲や弾を取り扱う部隊で、30㎏の土囊を担いで50mを14秒以内で走るなど、重いものを速く運ぶ訓練はしょっちゅうでした。自衛隊のトレーニングは土囊が基本です」(小野寺さん)
そしてもうひとつ、自衛隊に古くから伝わる「自衛隊体操」も。
「毎朝朝礼の時などに全員で行うのですが、体操と言いつつ限りなく筋トレに近いハードなメニュー。自衛隊体操の前に普通の体操やストレッチをしないと確実に筋肉痛になるほどです(笑)」(佐藤さん)
早速実演。「その場駆け足」から始まり、「腕前腕斜上振」「腕回旋膝半屈」「統制運動」「開脚跳躍」「腕屈伸膝半屈」「腕側振腿上げ」といったやや難解なネーミングの動きが実に21種類。これを完璧にマスターするのも自衛隊の大事な任務なのだ。
「普通の体操だと“力を抜いてリラックス”ですが、自衛隊体操は“しっかり力を入れて!”と言われますから(笑)。でもおかげで2人とも相当鍛えられたと思っています」
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取材・文/黒田 創 撮影/水野昭子(トッカグン)
(初出『Tarzan』No.754・2018年11月22日発売)