雑誌のグラビアを飾るフィットネスモデルのようなカッコいい筋肉を作るには、トレーニングと同じくらい食事&サプリが大事。
2015年のベストボディ・ジャパン東京大会と日本大会でミドルクラス優勝を果たしたフィットネスモデル界のカリスマ、ジュニア・オリヴェイラさんの話を聞いてみよう。
「僕はアンチドーピング。勝負するなら、食事はもちろんサプリメントの手助けがないと筋肉は付かない。日本で手に入る著名なブランドを3か月ずつ試して、試行錯誤しながら自分に合ったサプリメントルーティンを作りました。そこには、パーソナルトレーナーとして活動してきた10年分の経験も生きています」
意外にも体質的に筋肉が付きやすいタイプではないという。
「僕はもともと痩せ型で、油断すると筋肉が分解されやすい。速筋が多くてちょっと鍛えるだけで筋肉が付くゴリラタイプではなく、遅筋が多くてしなやかなチータータイプ。考えて栄養を摂らないと、バルクは出てこない。筋肉が減るのが嫌で減量期でも燃焼系サプリは一切摂りません。トレーニングも長時間続けると筋肉が分解され始めるので、1日1時間以内に収めています」
世界から逸品を取り寄せ、サプリ代は月3万〜5万円!
サプリは国内外からインターネットなどを介して取り寄せており、サプリ代は月額3万〜5万円になる。今後自らの体験を踏まえたオリジナルサプリを開発予定だという。
タンパク質とアミノ酸を基本に忠実に摂取する。
彼が何より大切にするのは、タンパク質とアミノ酸の摂取。どちらも筋肉量を保ち、右肩上がりに成長させるのに不可欠である。
「体内のアミノ酸濃度を一定に保つように、平均すると3時間おきにタンパク質かアミノ酸を食事とサプリから補います。1回の摂取量はタンパク質にして20〜30g、1日合計120〜140gのタンパク質を摂ります。これは体重1kg当たりに直すと2g」。まさに教科書通り。
とくにヘビロテしているのは、ロイシン代謝物で筋肉の分解を防いで合成を促すHMB。摂った栄養素が効率的に吸収されるように、腸管の栄養となるグルタミンも同時に摂る。
「僕の場合、筋肉の分解が始まると、なぜかこめかみが痛くなる(笑)。でも、HMBとグルタミンを飲むと痛みがなくなり、無事に分解が止まり、歯車が筋肉の合成側へ傾き始めたんだとわかります」
そして食事にも最大限注意を払う。
「食事は間食も含めて1日6回。体重は朝食と夕食の前に1日2回量り、両者の平均値で体重が上下動しないように食事をコントロールします。アルコールも筋肉を分解するので、お酒は一切口にしません」
その究極ボディは、徹底的な自己管理の賜物なのである。
教えてくれた人
ジュニア・オリヴェイラ/1982年、ブラジル生まれ。ICONIQ代表。パーソナルトレーナー&フィットネスモデル。昨年、ラグジュアリープライベートジムICONIQを都内某所にオープン。www.iconiq.co.jp