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姿勢が整えば字も整う! 美人書道家が語るきれいな字を書くためのカラダづかい

書道家・涼 風花/(りょう・ふうか)1985年、栃木県生まれ。「美人すぎる書道家」として注目を浴びる。さまざまなメディアやイベントなどで書道の普及に努める一方、NH K大河ドラマで書道指導、書状書きの手元吹き替えを行う。

カラダを使うのはシチュエーションは、何も筋トレやスポーツだけじゃない。きれいな字を書くためにはどのようにカラダを動かせばよいのか、書道家・涼風花さんにその極意を伺った!

涼風花さんが書道を始めたのは小学2年。めきめき実力をつけ、中学2年にして師範の資格を取得。

「小学校4年くらいからでしょうか。文字の形を意識して、学校でノートをとるときも一画一画きれいに書こうとか、この線はもう少し左にした方がバランスがとれるとか、授業そっちのけで考えながら書いていました。学校に筆箱をふたつ持っていって、今日は0.3mm、今日は0.25mmのペンで書いてみようと。ハマるととことんやってしまうタイプなんだと思います」

一字入魂。さすがに姿勢よく筆を使っているが、書くとき最も大事なのは力を抜くことだという。

「気合が入りすぎるといい字が書けません。肩の力を抜いてリラックスした状態でふわっと書くと筆がよく動きます。筆に空気を含ませることで弾力を使えるというか」

上手に力を抜くためには呼吸を止めてはダメなのだそう。

「書き始める前に一度深く呼吸をします。それから大きく息を吸って、書いている間は少しずつ息を吐きながらという感じです」

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正面|姿勢が崩れてはいい字が書けない。紙はおへそより下。筆は中間あたりを持ってまっすぐ立てる。「肩をできるだけ低く保って、肘は少したるませる感じです」。座って書くときは椅子の高さを調節する。

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側面|行書体でまっすぐの線を書くとき、筆は動かさずに自分のカラダを動かす。「自分が一本の筆になったつもりで書きます」。

楷書、行書、草書の書体のうち、一番好きなのは行書。

「書体によって筆を紙に落とす高さが変わります。行書は形が決まっているわけではないので、勢いとか流れをつけるために高い位置から筆を落とします。まっすぐの線を書くコツは、筆を固定したまま自分が動く。行書のときは手で書くのではなくカラダで書いてますね。自分が一本の筆になったつもりで」

力を抜きつつ軸を作る。でもこれ、師範といえども難しい。

「もうちょっとここを尖らせたいな、もうちょっと勢いにまかせた方がいいな、と12時間くらい書き続けるうちに無意識に肩や背中に力が入ってぎっくり腰になったことも。最近は仕切り直して書いた方がうまくいくことが分かりました」

カラダで書いた「姿勢」の文字、いただきました!

取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗、小川朋央、大嶋千尋、角戸菜摘

(初出『Tarzan』No.752・2018年10月25日発売)

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