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ウルトラランナーの「悲鳴を上げる消化器官」のためにできるコト

胃の調子が悪くなるんですけど?

ウルトラでは胃がムカムカして食べ物を受けつけない、吐き気がして水も飲めなくなる、ってトラブルが多い。自身もウルトラランナーで(この症例でひどい目に遭ってる)消化器外科専門医の福田六花先生にその原因と対処を教えてもらった。

まず、自律神経という自分の意思ではどうにもならない話から。運動は交感神経の支配下にあるけれど、食事(消化吸収)は副交感神経が関与する。なので運動しながらモノを食べるという行為は最初からカラダに無理がある。

さて、胃にモノが入ると、自動的に酸が分泌され、食べたものはどろどろに溶かされる。でも、運動しているので血液は主に脳と下肢の筋肉に使われてしまい、小腸を動かしてくれない。つまりは酸に溶かされた内容物は小腸に流れていけず、胃の中で留まるしかない、走れば揺れる。しかも胃酸は胃壁をも侵してしまうから不愉快きわまりなし。それでも無理に食べるから胃の中はパンパン、水も入らない、嘔吐につながる。

どうすればいい? 自律神経はどうにもならないから、胃酸がどかんと出ないように、こまめな休息とこまめなエネルギー摂取を。また摂るなら消化のいいジェルなどを。そして胃酸の分泌を抑える胃薬《ガスター10》などをスタート前に1錠、がいいかも。

教えてくれた人

福田六花さん

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ふくだりっか/消化器外科専門医。UTMF副実行委員長。2008年米国ミウォーク100に出場、このトラブルを実体験する。

構成・文/内坂庸夫 撮影/大内香織

(初出『Tarzan』No.751・2018年10月11日発売)

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