尾根幹線道路に沿った「よこやまの道」でしょう。
この冬、町田周辺のトレイルを紹介したけど、あ、そう言えばこの人も町田を走る人だった、と思い出したのが小原将寿さん。「丹沢が大好きでぐるぐるあちこち走るけど、冬は雪があって無理です。だから冬場は自宅からよこやまの道に出て、終点の長池公園から折り返して帰ってくることが多いですね」と。
よこやまの道とは万葉の時代から存在する多摩丘陵(うねうねと横たわる山々、だからよこやま)の尾根筋の道(それらをつなぐからよこやまの道)。現在では小田急多摩線・はるひ野駅近くの「丘の上広場公園」が東の端で、同じく小田急の唐木田駅そばの長池公園が西の終点だ。トレイルよりも舗装路区間の方が多いけど、とにかく走りやすさといろいろな景色を楽しめることがうれしい実測12㎞のよこやまの道。
さて、どうやってよこやまの道に行く? 合流するまでのルートは? 小原さんは自宅から走り出すこともあるけど、舗装路をカットしたい、トレイル区間を増やしたいと、栗平駅からスタートすることもある。今回はそれです、さあ行くよ。
小原将寿トレーニングコース
例によって実測のGPSデータをページ下からダウンロードしてくださいな。で、栗平駅南口から坂を下ると常念寺、その裏手に細い坂道があるからずんずん進むと、うわあ多摩丘陵そのもの。風の谷幼稚園の先がてっぺん、鶴川台尾根緑地のサインです。尾根線を右にどんどん進みます、右手の桐光学園を過ぎると、ちょっとした森の中、足元ふかふかです。真光寺公園方面に下らず、まっすぐ進んで、やがて黒川駅前の舗装路へ。
GPS通りに坂を下ると19号にぶつかるのでそのT字路を左に進んでそして右折、そして左折。海道ひだまり公園から再び土の道になります。
足元がふかふかしてきて上り坂になったら、よこやまの道はすぐ。合流した広い道がそれ。ばんばん飛ばせば7分ほどで東の端・丘の上広場公園に到着です。
さあ、Uターン、よこやまの道を最初から。右下に見える大きな道路が南多摩尾根幹線道路というからすごいよね、ずーっとこれに沿って進みます。途中、住宅地の中を抜けることもあるけど、必ず「よこやまの道・西順路」のサインがあるから(しかもGPSデータをダウンロードしていれば)道迷いすることはありません。
で、東の起点から10分も走ると多摩丘陵パノラマの丘、文字通りのビューをお楽しみくださいな。その先で国士舘大学の校舎横を抜け、グラウンドの裏を通ります。18号を陸橋で越えると、こんどは恵泉女学園大学。続く一本杉公園や広いゴルフ場あたり、その南側は過去に紹介したこともある「小山田緑地」につながる。
で、大妻女子大の先がタマホームセンター、え? この先どこへ?と思うけどよこやまの道は舗装路となって幹線道路の上を越え、長池公園に入ってゆきます。この公園、トレイルを進むと田んぼや炭焼き小屋、水車もあってなかなか。築池をぐるりまわると目の前に東京新宿・四谷見附橋を移築復元した長池見附橋がどどーん、いきなり大正ロマンです。
最後にからきだの道を通って唐木田駅へ、いつものようにラン後はインド料理。今回はネパールも加わった〈サンガム唐木田店〉へ。
〈サンガム唐木田店〉
▼今回のGPSコースデータは以下よりダウンロードできます。
https://magazineworld.jp/tarzan/tarzan-trails/tarzan-trails-738/
GPSデータは「.gpx」と「.kml」の2種類があります。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくても、『グーグルマップ』の「マイマップ」なら「.gpx」「.kml」どちらでもOK、スマートフォンでコースを持ち運べます。「.gpx」はMacアプリ『トレイルノート』で開けます。「.kml」はWinでもMacでもテキストとして書き出し、まるごとコピーしてwebサイト『ジョギングシミュレーター』に読み込ませると、自分のコースとして設定できます。