進化した《CLIFTON 9》の浮力がジョグを快適に

福士加代子さんが体感した、進化したクッション性と軽量性

前作《クリフトン 8》がお気に入りだった福士さん。ミッドソールが3mm厚くなると聞いて、軽やかさが失われてしまうのではと心配したそう。

しかし実際に履いて走ってみると、それが全くの杞憂だったとわかりひと安心。今では《クリフトン 9》が一番よく履くシューズになっているという。

「率直に言って《クリフトン 9》は、軽くて走りやすいです！　厚さが増したけれど、ブレる感じや扱いにくさはなくて、今までの《クリフトン》よりも明らかにスピードが出しやすい。もちろんクッション性は増していて、前作を履くと《クリフトン》ってこんなに薄いんだっけって物足りなさを感じるようになりました（笑）」

着地はソフトながら、不要な沈み込みはなく、適度な反発性があるおかげで、スムーズに足が前へと出ていくのも魅力だ。

「着地のときにミッドソールが沈みすぎたり、シューズが重すぎると腰が落ち気味になりやすく、フォームが崩れてしまうんですが、《クリフトン 9》は腰高をキープして、いいリズムで走れる感覚があります。シューズに任せて転がしていけば、長い距離も楽に走れると思いますよ」

これからジョギングを始めようとするビギナーはもちろん、中・上級者のデイリーのトレーニング用にも適しているとのこと。

「安定性も十分にあって長く走っていて疲れを感じにくいので、幅広いレベルのランナーの方に向いていると思います」

ミッドソールの厚みが増したのに軽さもキープ！

ミッドソールの厚さは前作から比べて3mmアップしクッション性が大きく向上。それにもかかわらず、シューズの重さはメンズは248g（27cm）、ウィメンズは205g（24cm）で、《クリフトン 8》と比べるとメンズは2g、ウィメンズは10g軽い。

〈ホカ〉のシューズの特徴であるロッカー構造（爪先から踵にかけて靴底がカーブしている構造）。従来の《クリフトン》よりカーブが強く、重心移動がスムーズに行える。

アウトソールのラバーは、前作よりも耐久性が高い素材に変更された。より長持ちするシューズになっている。

厚底になった分、底面の面積を広くし、安定性を向上させている。ブレやグラつきを感じにくい。ビギナーも安心して走ることができる。

高い通気性はそのままに、フィット感がソフトになったアッパー。圧着パーツが削減され、見た目がシンプルになった。

レーシングモデル《ROCKET X 2》がランをさらに高めてくれる！

いち早く《ロケット エックス 2》を体験したHOKAアスリートの宮下隼人選手（コニカミノルタ陸上競技部所属）によれば、超高反発のミッドソールを活かしたその構造にシューズの魅力が隠されているという。

「ソールの上に足がただ乗っているのではなく、足がシューズに包まれているようで安定した接地ができます。また、フィット感が良いため、力が逃げずに地面に伝えられる感覚がありますね。この安定性とフィット感のおかげで、反発をしっかりと受けて前に進んでいけます」。

取材・文／神津文人　撮影／内田紘倫

初出『Tarzan』No.850・2023年2月22日発売

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