• 公開:
  • 提供:森永製菓

球界の大ベテランを支える練習メニューの舞台裏|石川雅規 × inトレーニングラボ vol.1

球界の大ベテランを支える練習メニューの舞台裏|石川雅規とinトレーニングラボ vol.1

そのジムは、ごく限られたアスリートだけがアクセスできる。東京・台場にある〈inトレーニングラボ〉。この日は、球界を代表するピッチャー・石川雅規選手の姿があった。

“感覚”を頼りに作られる独自メニュー

最先端のトレーニングと栄養の知見で、各界のトップアスリートをサポートする〈inトレーニングラボ〉。

“投げる”という動きのメカニズムを、自分の技術にどう落とし込むか。ずっと考えながら、僕はトレーニングをしてきました」

穏やかに語るのは、プロ21年目を迎えた〈東京ヤクルトスワローズ〉の石川雅規選手。物腰は丁寧、謙虚な姿勢も決して崩さない。誰からも尊敬される、日本の球界を代表する大ベテランである。

〈東京ヤクルトスワローズ〉石川雅規選手

石川雅規(いしかわ・まさのり)/〈東京ヤクルトスワローズ〉所属のプロ野球選手。1980年1月、秋田県生まれ。デビューより21年連続勝利を記録、通算200勝を目指す。ラボでのサポートは2013年から。

「石川さんは、ズバ抜けて鋭敏な感覚を持ってトレーニングに臨む選手です。なのでトレーニングは、石川さんの“感覚”を頼りに作ります。前回の登板から、次にどうつなげていきたいか、話を伺ってからメニューにしていきます」

そう語るのは、石川選手を担当するトレーナーの下薗聖真さんだ。実は、〈inトレーニングラボ〉での石川選手のトレーニングには、決まったメニューは存在しない。その日のカラダの状態を感覚としてトレーナーに伝えると、瞬時にトレーニングに落とし込む。それを石川選手が吟味しながら、動きを確認しつつこなす。

さながら無音のジャズセッション。

「瞬時の対応なので、トレーナーにとっても刺激的です」(下薗さん)

こうした静かな営みが、石川選手のオンとオフの期間を含め、10年近く続いている。登板が近いこの日は、セット数を減らし、ウェイトも軽めにアレンジ。

「刺激を入れるべきところに、軽めの刺激を入れる。動作のズレのちょっとした修正です。シーズン中は、調整の意味合いが大きいですね」(下薗さん)

石川選手のトレーニングの様子

登板に近いある朝、石川選手は、下肢と上肢を連動させる数種類のトレーニングに取り組む。目的は、午後からの投球練習(石川選手は「野球技」と表現)につなげる、自身の感覚と動きの調整だ。

“こうやりたい”を叶えてくれる場所

石川選手のトレーニングの基本テーマは、“自分の脚で走って、自分の脚で跳ぶ”だ。

「野球は、バットやグローブも使いますが、ベースはカラダを自分で操ることです。カラダが大きくない僕の器用さを引き出すためにも、オフ期は負荷の高いこともやります」(石川選手)

ハードルを使っての垂直跳びなど、オフ期はジャンプ系のトレーニングを取り入れるという。

「もっとピョンピョン跳びたいですが(笑)、負荷が意外と高いので、怪我のリスクとか、42歳という今の年齢に合わせてやっています」

石川選手にとって、〈inトレーニングラボ〉はどんな存在だろうか

「僕が、“こうやりたい”ってことを、何でも叶えてくれます。チームでの練習とは別に、自分で考えて必要な“野球技”につなげるトレーニングを行えるところです」

石川選手自身が常に口にする通算200勝に向かって、石川選手と下薗トレーナーとのトレーニングセッションが、今日も静かにラボで続けられている。

トレーナーの下薗聖真さん、管理栄養士の三好友香さん

今回話を聞いたのは、トレーナーの下薗聖真さん(右)。石川選手のほか、6人のトップアスリートを担当する。次回は、管理栄養士の三好友香さん(左)も交え「食」をテーマにお届けする。

最高のパフォーマンスを、問い続ける

in Training Lab logo

《inゼリー》《inバープロテイン

《inゼリー》《inバープロテイン》などで、スポーツ愛好者の支持を集める森永製菓が運営するトレーニング施設〈inトレーニングラボ〉。契約したアスリートだけが、この施設を拠点にフルオーダーのサポートを受けられる。

INFORMATION

取材・文/大田原透 撮影/小川朋央

初出『Tarzan』No.844・2022年10月21日発売

Share
Share