PR
「ラーメン、お酒もOK」スキージャンプ・小林陵侑の頑張りすぎないコンディション術
今、世界から敬意をもって見つめられる日本人アスリート。スキージャンプの小林陵侑選手も確実にそのひとりだ。欧州伝統のスキーの祭典「ジャンプ」での優勝など、正真正銘世界一のアスリートのコンディション作りの秘訣は「頑張りすぎない」こと。
編集・取材・文/本田賢一朗 撮影/藤巻翔
カップラーメンOK。意外にも自由な食生活
北京冬季オリンピックの男子個人ノーマルヒルで金メダルを獲得、「2021/2022スキー・ジャンプワールドカップ」で8勝を挙げ2度目の個人総合優勝を果たした小林陵侑選手。
今季初戦となる2022年8月、「札幌市長杯宮の森サマージャンプ」を皮切りに4戦3勝と世界ランキング1位の貫禄を見せるスタートを切っている。
2022年3月末に帰国してからメディア取材などオフといえど多忙なスケジュールをこなし、5月下旬から合宿入り。競技への集中力は正直欠いていたという。
8月20日に行われた「サマースキージャンプ2022山形蔵王大会」では1本目が奮わず、コーチ陣も珍しく心配をしたとのことだが、2本目は最長不倒距離の108.5mを飛び結果的には圧倒。
「久しぶりにジャンプの飛び方を思い出したカンジ」とあっけらかんと振り返る雰囲気そのままに、トレーニングや食事に対する考え方は意外にもストイックさから程遠い。
「競技は勝ちたいので突き詰めますが、食べることは自由。カラダのために避けているものもない。食べることが好きなので断食とか無理ですね」と笑う。
好きな食べ物はラーメン。海外転戦の際にもカップラーメンは欠かさず持って行き、シーズン中でもお酒は飲むという。また「練習もあまりしたくない」と話し、特に夏場の練習量は他の選手の半分以下とも。
勝手気ままな天才肌に見えるが、そこには確かなロジックがある。
トレーニングも食事も頑張りすぎない理由
「ジャンプという競技は練習量を増やしたからといって勝てる、上手くなるわけでもないんです。どこの部位を使って飛ぶのかを意識してイメージ通りにカラダを動かせることが大事。
ジャンプの踏切もパワーはそれほど必要なく、ウェイトを120kg挙げられるから着地が安定するものでもない。
飛ぶのに必要のない筋肉はいらないし、筋肉をつけ過ぎて自分のイメージ通りに繊細な動きが出来なくなっては本末転倒。練習しすぎないことも大事」
ジャンプで飛び出す時の踏み込みのパワーにこだわると、全体の流れが悪くなって距離も飛べなくなる。スタートから一連の動きがきれいに流れることを大事にしている。
自身が失敗した時の原因もすぐに明確に突き止められるほど「カラダの感覚には敏感で、考えてカラダを動かすことは得意」と自負する。食事についてはメンタル面を重視している。
「21時以降はラーメンは食べないとか最低限の我慢は必要だし食事のバランスは考えてますが、アスリートだからといって突き詰めすぎると選手生活に疲れて、常に辞めることを考えてしまう。遠征が多いので、行く先々の土地の美味しい食べ物やお酒を楽しみながら競技することを大事にしています」
特に直近2年間は例年1月に開催される日本でのワールドカップの試合が中止となり、11月から翌年3月まで一度も日本へ帰国することなくヨーロッパを転戦し続け、プレッシャーのかかる大会に臨んできた。かかるストレスは想像に難くない。
それだけに我慢をしすぎない、頑張りすぎないことが信条。
遠征先のホテルのブッフェで食べることが多く、現地のスーパーで食材を購入し自炊することもある。日本にはない食材やお菓子を見つけるのが気分転換になっているようだ。
体調が悪くても、思い通りに動かせるカラダ
2022年、国際スキー連盟(FIS)はルール変更を決定。スーツでいえば測定方法が変わり、着用サイズが変わることから選手にとって影響は少なくない。この夏のシーズンで板など含め多くの選手が道具の調整に取り組んでいた。
「飛び方もジャンプの感覚もこれまでと全く違うものになり、自分にあったマテリアルを見つけられるかがカギ。でも、思い描いたことをカラダで正確に表現することに変わりはない。(道具や天候など)いろいろな要素の掛け算のスポーツなので、やってみないとわからない」
練習しなくてもカラダが思い通りに動くときは、コーチに支えてもらうジャンプシミュレーションを重視し、感覚とカラダの動きにズレを感じる時は筋トレで筋肉に刺激を入れたり、食事のタイミングや内容、就寝時間といった生活リズムを変えるなどして緻密に全体のバランスをとっている。
「たった2本で競技が終わるので、いかに自分にフォーカスして最善のジャンプができるか。どんなに体調が悪くても思い通りにカラダを動かせるようにしておくために練習している。環境や条件などコンディションが悪い時に自分が乱れては意味がない」
向き合うのは、あくまで自分自身。自分がコントロールできないことは「良い意味で諦める」。そんな軽やかさも世界を転戦する中で身につけてきたことであり、小林選手の強みだ。
カラダに良い食べ物は好きだから“腸”尻が合う
食事は基本、昼夜の1日2食。体重制限もある競技において身長172cmで59.0kgで調整する。健康には大事だとされる朝食を摂らないのも、夜の試合後に食事して寝ると朝はお腹が空かず、カラダが求めていないといたってシンプル。
「食事は日本がいちばん美味しいので、日本国内にいる時の体重は60kgを越えてますが、渡欧すると食べたい物が少なくなって、自ずと体重が落ちて帳尻が合うカンジ。行き先によって水も食べ物も合わないことはありお腹がゆるくなったりしますが、人間だからしょうがないですよね
プロテインは摂らないし、それならチョコとかグミとか食べたいタイプ(笑)。でも、なんだかんだいってきのこや納豆、とろろ昆布とかカラダに良い物が好きですね」
試合への緊張感は常にあるが、それで胃が痛くなることはないという。遠征中は便秘になることも多いが、自然と正常な調子に戻るとも。常に周りの環境が変わる中で胃腸が大崩れしないのは、自由と言いながら普段から胃腸に良い食事を摂っているからだろう。好きなジャンクフードを食べたいと思わない時は調子が良いとも話すだけに、世界一のスキージャンパーのココロとカラダは正直だ。
カラダの感覚に素直に、決めつけることなく食べて、トレーニングをするのが信条。体調を大きく崩すことがなければ、何を食べたら悪いと決めつける必要はないという。そうして出来上がった正直なカラダが世界一へと飛躍する。
胃腸を元気に・栄養補給《エビオス錠》【指定医薬部外品】
エビオス錠とは、酵母から生まれた指定医薬部外品です。エビオス錠の有効成分であり、40種の栄養成分が含まれる乾燥酵母(ビール酵母を精製・乾燥させたもの)が「胃もたれ・消化不良・おなかのハリ」などの弱った胃腸をいたわり、元気な状態にしていきます。1930年の発売以来92年間、変わらぬ価値を提供し続けています。
INFORMATION
●商品に関するお問い合わせ先
アサヒグループ食品 お客様相談室TEL:0120-630611