五感で味わい食べ過ぎストップ
テレカンが終わったら、動画サイトで映画を観ながら、宅配で取り寄せたグルメバーガーを頰張る…。コロナ禍でそんなおうち時間を過ごした挙げ句、お腹まわりに贅肉をたっぷり溜め込んだ人も多いはず。
そんな“ながら食べ”だと、食事の満足感が下がり、無意識に食べると嚙む回数も減って早食いに。満腹を感じにくくなり、知らない間に食べる量が増えて太りやすい。
そこで取り入れたいのが、マインドフルネス・イーティング。
マインドフルネスとは、瞑想法をヒントに、ストレスや不安の軽減のために生まれたもの。いまこの瞬間、この場所に心を集中させるメンタルケアだ。
「そこから登場したのが、マインドフルネス・イーティング。目の前にある食べ物に意識を集めて、五感で味わう食事法です」(日本体育大学体育学部の岡田隆教授)
自炊で触覚、聴覚も刺激しよう
食べ物に専念して五感で味わえば、満足度は高まる。自然とゆっくり食べるから、早食いが抑えられて過食リスクもダウン。
この習慣が身に付けば、自らの五感に響く本当に美味しいと思うものが食べたくなり、満腹感が増して、食事がコントロールできる。栄養価の低いジャンクフードは欲しくなくなるかも。
「好きなものを作るために自炊すれば、味覚や嗅覚や視覚に加えて、素材に触れると触覚、食材を切る音で聴覚も刺激できます。キャンプ飯が美味しいのは、食事も景色も五感で向き合って楽しめるからでしょう」
キャンプに行くのがムリなら、休日などに自宅の庭や公園あたりでバーベキューを楽しんでみよう。