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〈ミズノ〉が開発した測定サービス《Motion DNA》は、たった5m歩くだけで健康のものさしともいえる「歩行能力」と「歩行タイプ」がわかるという。将来の健康にも深く関係する歩く力を知っておかない手はない!
ランニングを毎日するには結構な気合がいるが、ウォーキングならノー気合でできる。だって、通勤通学から旅行での名所巡りまで、言ってみれば家でトイレに行くのだって全部ウォーキング。最も身近なエクササイズだ。しかも、筋肉への刺激だけでなく、ウォーキングによってホルモン分泌が活発になることもわかっている。
ならば、もっと歩きに意識的になるべきだ。
自分の「歩きの質」を見える化するのに、必要なのはたった5m。それが〈ミズノ〉の歩行能力と歩行タイプの測定サービス《Motion DNA》。大阪府立大学の岩田晃教授の協力のもと歩行能力が衰え始める中高齢者が歩行能力を効率的に維持向上できるように開発したという。
ミズノがこれまで行ってきたバイオメカニクス研究では、骨盤の前後の傾きや膝の屈曲角度といった立位姿勢から歩き方は大きく4つに分けられることが判明。それに岩田先生の身体機能分析を加えると、それぞれの歩行タイプで必要な部位や機能に違いがあることがわかった。
「歩行速度は健康寿命と相関関係があり、歩行速度が速い人ほど健康寿命が長いという研究結果が出ています。加齢などにより筋力が衰えてくると、どうしても歩幅が狭くなり歩く速度が落ちてきますので、歩行能力を測定することで自分がどのくらいのレベルであるかを確認できます」(ミズノ ライフ&ヘルス事業部 藤本聡一さん)
歩く速さや歩幅は加齢などによるカラダの状態を知るバロメーターといえ、歩行能力を測れば筋力や筋肉量に低下がないかを推定できるというわけだ。
ミズノの旗艦店であるMIZUNO OSAKA、同・TOKYOに設置され、希望者は無料で測定可能。性別と年齢のデータを入力し、測定器が備えられたレーンを歩くだけで速度・歩幅・歩行の軌跡を計測してくれる。立位姿勢の計測含めても、時間は5分もかからない。
今回の体験、結果を少しでも良くしようという下心が出てフォームを意識したせいか若干動きが遅くなったとはいえ、歩行速度は40代男性の基準範囲1.49〜1.54m/秒に対して1.35m/秒と、基準範囲からかなり外れた「遅い」結果が。歩幅は同年代の基準範囲77.8〜79.6cmに対して80.3cmと「やや広い」、歩行軌跡ではおよそニュートラルと出た。
立位姿勢から4つに分かれるヒトの歩き方は、どれが正解ということはなく骨格や筋のつき方の違いからくる個性のようなもの。
このうち筆者は骨盤が前傾し、膝が伸展している「股関節と足首で地面を蹴って歩く」タイプと判定。この歩き方では股関節を素早く伸ばす力、足首で蹴り出す力が必要になり、発揮する筋肉はふくらはぎの下腿三頭筋、そしてお尻の大殿筋となる。
歩行速度が「遅い」と評価されたので、この部位(筋肉)の動きが弱い可能性があるということ。確かに、ランでも歩くのでも、まずふくらはぎに疲労感が残るので、ふくらはぎの筋肉が弱くなっているか足関節の可動域が狭くなっていることは考えられそうだ。
このように基準値を下回る判定が出れば、どんな筋力が足りていないか、が推測できる。ちなみに店舗では改善するための筋トレ法やシューズの提案もしてくれる。
歩きは日常の動きだけに、ぶっちゃけ速度と歩幅なんて意識していない。それだけに歩きの質を見える化し、自分の歩きのクセと筋力の状態がわかるのは、健康にとって大きな気付きとなる。
歩行能力は、50歳代から個人差が大きく出始めるのだそう。スタスタ、一歩一歩は大きくが理想。人生100年時代の折り返し地点でのカラダの見直し、その最初の一歩は歩きの質を知ることにある!
取材・文/本田賢一朗 撮影/小川朋央