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筋膜をケアするなら顔や頭も忘れずに行いたい。顔まわりは筋膜のヨレがシワやたるみに直結する。いつでもできる簡単メソッドで気になる悩みを即解消しよう!今回は、今すぐ改善したい顔まわりのお悩みに効く筋膜ケアを紹介。
木村祐介さん
きむら・ゆうすけ/1984年生まれ。パーソナルフェイストレーナー、身体調律家。〈六本木ネイチャーボディハウス〉と京都で対面、オンライン指導を行う。著書に『世界一効く 美顔づくりの教科書 たるみもシワも総消し!』など。
前日に飲みすぎた、最近眠れていない、パソコン作業の連続で目が…。しかし異変に気づいた時に原因となる筋膜に集中的にアプローチすれば、改善することも可能。悩ましい3つの顔の症状には即効性のあるケアを!
目の下のクマの原因は睡眠不足だけでなく、目の周りの血行不良やそれに伴う血中酸素濃度の低下という場合も。ウインクで目の下に刺激を入れて血流を促進!
下唇を上唇で強く吸い上げた状態で実践。片手をVにして目頭と目尻に当てて引き合い、反対の人差し指で下まぶたを引き下げる。それに抗うようにウインクして10秒キープ。逆側も同様に。左右各2回。
「ここぞ!」という時に顔がむくんでいると気分も冴えない。パツパツに張った頰から顎下を、両手でぐぐっと圧をかけるようにして、スッキリさせよう。
口を唇の両端をすぼめた「お」の形にして実践。両手をLの字にして親指を顎に掛け、人差し指の側面を頰に当てる。アイロンがけするイメージで、耳に向けて手をゆっくり滑らせる。計5回。
デスクワークや読書で集中が切れた時、目元にどんより疲れが。目の神経が通るこめかみの蝶形骨付近をリリースして眼輪筋の力みを取り、疲れた目元を解放。
こめかみに中指と薬指を当てる。鼻から息を深く吸いながら、こめかみをじっくり指で押し上げる。10秒経ったら、こめかみを押し上げたままキープするイメージで、手をそっと元の位置に戻す。
悩ましい老け顔や重い頭は筋膜のヨレが原因かも。パーソナルフェイストレーナーの木村祐介さんは語る。
「顔の中で最も自由に動かせるのは唇です。ただ、日本語はあ・い・えなど口角を横に引いて発音する単語が多く、表情筋は頭や首などの筋肉と縦方向に連なるため、口を横に動かすと筋膜がヨレやすいのです。またマスク生活では普段より顔を大きく動かして表情を作るため、その結果たるみが生じるケースも。一方、頭はカラダの背面を覆う筋膜との関連もあり、悪姿勢が原因で筋膜にトラブルがある人も少なくないです」
こうして筋膜の張りを失うと顔や頭の悩みに直結。だからこそ“アイロンがけ”が必要だという木村さん。
「筋肉の位置関係上、顔は鼻より上と下に分けると効率的。毎日でなくとも週1回網羅的に行うだけでも改善します。筋膜の張りを取り戻し体感や見栄えを整えましょう」
取材・文/門上奈央 撮影/小川朋央 ヘア&メイク/村田真弓 監修/木村祐介
初出『Tarzan』No.830・2022年3月24日発売