相談絶えない睡眠のかけ込み寺、その名も〈ぐっすりスヤスヤ商店〉
「目をつぶってもなかなか眠れない」「いびきが気になる」など、睡眠にまつわるさまざまな悩み。その“駆け込み寺”が、東急ハンズ新宿店の5階にある〈ぐっすりスヤスヤ商店〉だ。
取材・文/山梨幸輝 撮影/角戸菜摘
初出『Tarzan』No.827・2022年2月10日発売
デメリットも包み隠さず
マットレスからリカバリーウェアまで約2500点の快眠グッズが並ぶこのコーナー。その2代目店主の金森靖さんが、豊富すぎるグッズの中から、的確なアイテムを選んでくれると相談者が絶えない。
金森 靖さん
教えてくれた人
2019年に〈ぐっすりスヤスヤ商店〉コーナーの2代目店主として就任。ストライプのオーバーオールが目印。確実に相談したい時は、事前に電話確認を。
ほとんどのアイテムを実際に試しており、個々の悩みに合わせてとっておきの一品を教えてくれる。
「最近はテレワークがきっかけで寝付きが悪くなった人がよくいらっしゃいます。ずっと家にいるので、仕事モードからスイッチを切り替えられないと。勧めているのは枕元にシュッとするアロマスプレー。香りは軽視しがちだけど効果的です」(金森さん)
アンミングボタニカルリネンミスト 15ml オレンジ&ひのき
つい高級な枕やマットレスに目が行きがちだが、これなら挑戦しやすい。毎朝起きると口がカラカラになっているライター・山梨もおすすめが知りたいです!
「ドライマウスになっているということは、睡眠中に鼻ではなく口で呼吸しているということ。そんな時は、仰向けと比べて口が開きにくく気道も確保できる横向きで寝るといいと思います。最近は《ニューロンピロー》のような、横寝を補助してくれる形状の枕も販売されていますよ」(金森さん)
ニューロンピロー
金森さんは過去に睡眠時無呼吸症候群に悩み、その結果多くの快眠グッズを試すようになったという。随所に体験談が織り込まれるから説得力がある。
「ほかに僕が使っていたのは、唇の上下をテープで留めて強制的に鼻呼吸に切り替えるグッズ。苦しくなることもあるから、少し口を開いた状態で貼りましょう。
それと、マウスピースもドライマウスの治療によく処方されるアイテム。本格的なものを使う前に、簡易版として使える《いびきくん》がおすすめ。シリコン素材はすぐ硬くなるので1か月ごとに買い替えてくださいね」(金森さん)
アンミングボタニカルリネンミスト 15ml オレンジ&ひのき
“立て板に水”な話しぶりで商品のデメリットも包み隠さず教えてくれるのも嬉しい点。ぐっすりスヤスヤ商店のリピーターが絶えない理由が分かったところで、金森さんはすぐさま次の接客へと消えていった。寝具を買う時は真っ先に相談させてください!
INFORMATION
- ぐっすりスヤスヤ商店
- 住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タイムズスクエアビル5F
- TEL:03-5361-3111