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万人向けではないけれど…。野田昇吾が25kg減に成功した食事術

野田昇吾(のだ・しょうご)/1993年生まれ。2015年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。17年日本代表選出。18年は58試合登板、19ホールドを記録。20年末にプロ野球選手を引退。2021年7月にボートレーサー試験に合格。同10月からは養成所で鍛錬を重ねる。

野球からボートレースへ驚きの転向をした野田昇吾選手。食べ方を変えて、半年で劇的肉体改造を成し遂げた秘密に迫る。(雑誌『ターザン』No.819〈2021年9月22日発売号〉より全文掲載)

半年間で劇的に肉体改造

2021年夏、一人のアスリートの転身ぶりが話題になった。プロ野球で通算144試合に登板し、2020年に引退した野田昇吾さんが、狭き門のボートレーサー試験に合格したのだ。マッチョから超軽量の世界へ。その劇的な痩せ方に誰もが驚いた。

「肩の故障もあって、プロ野球の世界ではもう厳しいのかなと。でもプロとしての闘争心はまだ消えていない。よし、次はボートレースだと」(野田さん)

野田さんは身長167cmと野球選手の中では小柄でも、レーサーとしては標準的。ただし体重は75kg。応募資格である49kg以上57kg以下まで約20kg減量する必要があった。

プロ野球選手時代の食事
ボートレース・野田昇吾選手

野球時代は焼き肉にラーメンとよく食べた。家では豚ヒレや鶏のささみなど、脂を控えビタミン豊富な奥さん特製の食事が並んだ。「今、こってりしたものはまず食べたいと思いません。妻も理解してくれています」(野田さん)。

食事&運動を大幅に変更

減量期間中、どのような食事を実践していたのだろうか。

「食事はサラダか豆腐かナッツを1日1食。毎日10km走り、サウナでは12分×5セットで汗を流し、養成所の生活に慣れるべく、朝4時起きでスーパーで働きました。

停滞期もありましたけど最終的には52kgに。胃が小さくなったのかリバウンドもないですし、ドカ食い欲もすっかり消えました。今は1日2食ですが、食事内容は減量中とそれほど変わっていません。今後も今の体重を維持しないといけませんし」(野田さん)

減量目的の食事例
ボートレース・野田昇吾選手

かにかまと茹で卵添えのレタスサラダか、キムチに納豆、卵黄を乗せた冷や奴。これとナッツのルーティンで1日1食。「12時~18時の間に食べてました。さすがに辛い時期もありましたが、途中から慣れました」(野田さん)。

ボートレース・野田昇吾選手

体重維持目的の食事例
ボートレース・野田昇吾選手

現在は1日2食ペース。内容は減量期とほぼ変わらないが、1食目はプロテインに魚肉ソーセージ。

ボートレース・野田昇吾選手

2食目は吉野家でライザップ牛サラダなどバリエーションが増えた。今後も体重維持に意識を向ける日々が続く。

そこまで減量すると、必要な筋肉まで衰えてしまうのでは?

「ボートレースは操縦時にバランスをとるための体幹が大事で、そこは常に鍛えています。でも野球選手のように尻や太腿の大きな筋肉は必要ありません。それでも50~60代で第一線で活躍できる世界なんです」(野田さん)

万人が真似していい食事法ではない、と野田さん。しかし食べ過ぎを見直し、リセットする効果は高い

「糖質が20g以上入っている食品を見ると拒否反応が出る(笑)。油っこい食事も無理。ここまで変わるんだなあと自分でも感じています」(野田さん)

取材・文/黒田創 撮影/小川朋央

初出『Tarzan』No.819・2021年9月22日発売

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