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仕事も筋トレも、最初に明確なビジョンを描くことが重要。筋肉図鑑 vol.48|漆島隆喜
トレーニングの軌跡を偽りなく物語るもの、それが筋肉だ。第48回は外資系企業で働きながらライフワークとするボディコンテストのフィジークに挑み続ける漆島隆喜さん。
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【今回の筋肉】漆島隆喜さん

フィジークに出始めて早6年。いまでは人生の一部といっても過言ではありません。今年出場した『マッスルゲート東北』のマスターズでは努力の甲斐あって優勝しました! 週6でジムに通うモチベーションは、間違いなくボディコンテストですね。
昔はだいぶ太っていて、体重も100kg以上ありました! 高校まで柔道部に所属していて「体重は多いほどいい」と教わったのもあり、とにかく食べまくっていたんです。ラクロスを始めた大学時代には「かっこよくなって人生を明るくしたい!」という思いが芽生え(笑)、部活動と自主的に行うランニングなどで88kgまで痩せたものの、就職した途端に運動不足でリバウンド…。
20代前半で健康診断に引っかかり一念発起。とりあえずジムに入会したんですが、これが人生の転換期の一つになりました。後に僕の妻となる女性に出会ったからです。当時彼女はヨガインストラクターだったんですが、彼女のクラスに参加したいし、カラダも変えたい一心で、ジム通いにとにかく一所懸命でした(笑)。
コンテストがきかっけで、“逆三体型”に近づいた。
細マッチョになりたいと、毎日1時間の有酸素運動と筋トレに脂質を抑えた食事を心がけていましたが、2015年ごろから何か物足りなさを感じるようになり、自分自身を試したい一心でボディコンテスト出場を決心。筋トレ内容を根本的に見直しつつ、それまで制限していた糖質も含めた食事を1日6回摂るようになってから、憧れていた“逆三体型”に近づいたように思います。
仕事と同様に、筋トレも最初に具体的なビジョンを描くことが重要。目標を明確に設定しないと手の打ちようがない。鍛え始めて身についたこういった思考は、仕事にも間違いなく生きると感じます。筋トレは僕の生活の一部、将来的にはボディビルにも出場してみたいですね!
取材・文/門上奈央 撮影/大内香織
初出『Tarzan』No.815・2021年7月21日発売