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バラしたウェイトを“単体使い”もできる《MRG 可変式ケトルベル》

いつでも誰に対しても、確かな効果が期待できるトレーニングギアを探すため、パーソナルトレーナーが試してレビュー。今回ケトル好き!?のパーソナルトレーナー・寺田大一さんが気になっていたという《MRG 可変式ケトルベル》。

試した人
寺田大一
寺田大一(てらだ・だいいち)/大人のためのプライベートジム「MIO STILE GINZA」「MMM(トリプルエム)」を運営する(株)MMM代表取締役。パーソナルトレーナーのみならずフィットネスジムの出店やプログラム開発などフィットネスコンサルティング事業も手がける。全米エクササイズ&トレーニング協会認定パーソナルトレーナー。

今回試したギア:《MRG 可変式ケトルベル》

可変式ケトルベル
約23×23×28cm 可変重量式(3.6~18kg)。9,800円(税込み) Amazon ストア

全部欲しいが、全部揃えられないから可変式。

筋トレ好きならケトルベルは何個あっても困らない。いや、むしろ全重量をコンプリートしたいくらいだ。一般的に出回っているものは4kg刻み。8kg、12kgときて24kgまで辺りが一般的なトレーニーの選択肢。この内の3〜4種類を使い分けられるのがベスト。

またレネゲード・ロウのように両手を使うメニューにはメインにする重量は2個必要となる。欲しいけど、数と置き場所に頭を抱える。そんな家トレの理想と現実をスイングしてしまうのが可変式ケトルベルだ。

「筋力アップと筋肥大を同時に行えるピラミッド法というトレーニングが、ひとつのケトルベルで簡単にできる。軽量のケトルベルだからこそできる動きもあるので、重量調整が簡単にできる可変式は、場所も取らないので家トレ向き」(寺田さん)

ピラミッド法はセット毎に徐々にウェイトを増やし、ピークの重量まできたら後半はウェイトを減らしていくというものだが、可変式のケトルベルならばそれを一個でできるというわけだ。

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可変式ケトルベル
ウェイト着脱はレバーを手前に引き、動かしてロックを解除する。

可変式ケトルベル
2.1kg、2.5kg、2.6kが2枚ずつ差し込まれていて、自由に組み合わせることができる。

MRGの可変ケトルベルはレバー操作で6枚のプレートを着脱し、本体込みで3.6kg〜18kgに調節できる。底面にはラバー素材を採用した滑り止めと傷つけ防止に配慮した設計で、家で使うポイントも踏まえている。

プレートの取り外しができるので、気になっていたのがバランスの変化。ケトルベルで重心が変わってしまうのは火にかけられないヤカンのようではないかと。

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可変式ケトルベル
ケトルベル一つを片手もしくは両手で持ち、片足状態でデッドリフトを行うシングルレッグ・デッドリフト。

可変式ケトルベル
ケトルベルを地面にまで下ろし、背中から踵のラインが一直線、地面と水平になるよう足を伸ばす。また上体を起こして姿勢を戻す。

「使ってみたところ軸芯がしっかりしているので、問題なさそうですね。一般的なケトルベルに比べて持ち手が細いのは女性が持ちやすくて家族でシェアするのにもいい」(寺田さん)

細い持ち手はレネゲード・ロウのようにケトルベルを土台にする場合には、少々手痛い印象もなくはない。ただ、可変式だとこの塩梅は難しい。

またケトルベルトレーニングでは前腕や上腕、肩などに球体部分を乗せる動きが出てくるがプレートの枚数次第ではこれは難しくなるし、球体を持つトレーニングもやりづらい。

パワープレートを一枚ずつ使える。

が、これも重量調整が一個でできる便利をとれば、欲張りというもの。それはプレートを抜いて、一枚ずつつまみ食い的に活用できるメリットが補うと寺田さんは言う。

ベントオーバーロウベントオーバーアップなど軽量プレートでこそやれるメニューも組み合わせることができるので、むしろトレーニングのバリエーションは広がります」(寺田さん)

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可変式ケトルベル
寺田さん命名「ベントストレートアームキックバック(笑)」。左右にプレートをそれぞれ持ち、真下におろす。

可変式ケトルベル
肩甲骨を引き寄せることを意識し、腕を伸ばし両手のひらをが上に向くように斜め後ろへ引き上げる。

どの重量を手に入れるのがいいのかはケトルベルに限らずウェイト器具では迷うところ。その点、このMRGは3.6kgからと他に比べて軽めの設定もできて間口が広い。

毎日の体調はもちろん、長い目で見れば年齢を重ねていき重いものが持てなくなるなど体力の変化、ライフステージに沿ってトレーニングを変わらずに続けられるのは可変式の一番のバリューだろう。

今回のギアを使ってみて…
  • 重量調整が簡単でピラミッド法が一個でできる
  • プレートだけを使ったメニューができる
  • やや複雑なケトルベルメニューはやりづらい

取材・文/本田賢一朗 写真/小川嵩

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