• 年間450日分働く“仕事人生”から、フィットネスを始めたワケ。筋肉図鑑 vol.45|平野龍一(古美術商)
COLUMN
2021.06.03

年間450日分働く“仕事人生”から、フィットネスを始めたワケ。筋肉図鑑 vol.45|平野龍一(古美術商)

平野龍一

トレーニングの軌跡を偽りなく物語るもの、それが筋肉だ。第45回は古美術商を営む傍ら、トライアスロンに魅せられ日々練習に励む平野龍一さんの筋肉に迫る。

【今回の筋肉】平野龍一さん
平野龍一
身長187.0cm、体重79.9kg、体脂肪率16.5%、骨格筋量36.9kg。1971年生まれ。専門は中国美術。〈サザビーズジャパン〉代表取締役を務め、現在は東京・京橋で〈平野古陶軒〉を経営。出光美術館、Victoria and Albert Museum(英国)など国内外の美術館に作品を収蔵。

きっかけは、トライアスロン。

社会人になってから40代中盤までは年間450日分働く“THE仕事人生”(笑)。登山仲間の誘いで4年前にトライアスロンに挑戦し、味わったことのない達成感に心を奪われました。

スイム、バイク、ランの3競技を行うため、全身の筋肉が発達しますが、競技のパフォーマンスに直結するという点で最重視しているのはインナーマッスル全般。ただ目視ができないので、どれくらい発達したのか確認するのは難しい。練習中はフォームや使うべき筋肉を強く意識しています。この積み重ねによって、今のカラダになりました。

1/20

平野龍一さんの【広背筋】

平野龍一

厚みがあり逞しい背中。「パッと目が行くのは前面の筋肉ですが、機能的に動くには背面も不可欠。バランスが大事!」。

平野龍一【大臀筋】

平野龍一

立体的に発達した大臀筋。「バイクやランは大腿四頭筋よりも大臀筋を使って走れると、長時間のレースでも疲れにくい」。

平野龍一【腸腰筋】

平野龍一

「連動性を高めるうえで重要。バイクを漕ぐ間は“今、腸腰筋を使っている”という意識を持つようにしています」。

一番のモチベーションは走った後のビール。

筋肥大のために鍛えた経験は実は一度もありません。ケガを予防するには筋トレを習慣化すべきだと理解しつつ、競技の練習を優先しがち。3競技ある分、得手不得手は人それぞれで競技スタイルも多様。

僕自身は何か一つの競技が秀でるよりも、3つをバランスよく習得したい。よって筋肉が全体的に発達した、均整のとれたカラダが理想です。

…と持論を語ると「ストイックだなあ」と思われるかもしれませんが、全く。むしろ一番のモチベーションは走った後のビールと言っても過言ではありません(笑)。競技仲間にも左党が多いのですが、レース後に彼らと一緒に飲むビールの至福といったら!

トライアスロンはレースといっても突き詰めれば自分との闘い。究極の個人競技なので、仲間との交流が心の支えです。体型や二日酔いを気にして飲むことは一切ないですし、普段の食事でも好きなものを自由に食べます。フィットネスはとにかく楽しむに尽きる、というのが僕の考えです。

次の目標はアイアンマンレースを10時間台で完走すること。以前ケアンズのレースに出た時は完走できたもののタイムに納得いかず…リベンジしたいです!

取材・文/門上奈央 撮影/北尾渉

初出『Tarzan』No.809・2021年4月22日発売

Special